お金を貸し、死んだと思っていた知人が生きていた。
(Facebook一部既報)
古くからの友人ではあるが、もはや友人とは言いたくないので知人だ。古いと言っても10代20代からの知り合いではない。ひとケタ代から知っている同級生男子だ。
その人が瀕死の重病であったことは事実だ。がんがあちこちに転移し、手術と入退院を繰り返していた。
※今日の関連画像なナシ 前の最寄駅「上野」のコンコースに郷愁
2013年の6月の金曜の午後、
「退院の精算で現金が足りないから3万円貸してほしい」
「親しい友だちに頼むとアイツは死にそうだと噂になる」
と、メールと電話で依頼があった。
当初は「口座に振り込んでほしい」ということだったが、これだけ振り込め詐欺が流行っていて、電話での依頼に振り込みするほど純じゃない。
「会ってなら渡す」ということで新宿西口まで出向いた。
普通なら現金など渡さないが、亡くなってから香典を渡しても意味がないから、香典先渡しで「戻ってこなくてもいいか」という気持ちもあったのだ。
喫茶店で渡したが、そんな理由で借用書とか家族の連絡先などは書いてもらわなかった。
そして「週明けの月曜には必ず返すから」と言って別れたのだが…。
その後月曜が来ても、数日たっても連絡がないので、LINEもメールも電話もした。が、なしのつぶて。Facebookに書き込みもしたし、ブログに連絡もしてみた。そのうち、FacebookもLINEもアカウントが消えた。
亡くなって、家族がいろいろ処分したんだね。(と考えていた)
でも何かあったときのために当時のメールはずっと保管しておいた。
息子が成城高校に行っているということだったので調べに行くか、その人の仕事関連の協会では幹部だと話していたので問い合わせをしようと思っていたが、1年が経過してしまった。
高速バス3時間の車中はひたすらサンバの歌練習
7月上旬に“1年もたっちゃったな…”と思い出し、その人の氏名をネット検索したら、なんと本人のブログ(アメブロ)が出てきたではないか。
最終更新日は6月30日。たった1週間前じゃないの。
生きてたんだ…。
しかも、それはトップ画像などカスタマイズされたものだった。お金と時間がかけてある。
更新もずっとされていたので、重病で意識不明が1年続いていたわけでもないらしい。
おいおい、堂々と生きていて、私になんてことしてくれるんだ。
すぐさまそのブログにメッセージを出した。
「あのお金はどうなったの?」
「返してくれないのなら、あなたの仕事の協会に訴える」
と。
返事は来た。
「2週間後なら退院するのでお金を持っていく」
ということだったが、そのテで逃げられても、死なれても困る。
「今すぐ振り込んで」
「家族の連絡先を知らせよ」
と伝えた。
「1年前には忙しい中、交通費もかけて行ってるんだから、多めに返すこと」
とも。
かくして、3万3千円が振り込まれた。
それでお金はチャラになったが、私の気は晴れない。
人に優しくない私でも誰かを「死んでくれればいいのに」と考えたことなどない。
けれども、今回ばかりは「いっそ死んでくれていた方がよかった」と思った。
私にそんなことを考えさせるようなことは、せんといて。
「香典だから戻ってこなくてもいい」と渡した金を取り返す私に、私自身が驚いた。
本人が連絡してこなかったら、協会に乗り込んだはずだ。
けれども、こんな人間不信になるくらいなら、今後は1万2万でもお金は貸さないことを決意した。
やむを得ず貸す場合は借用書を書いていただきます。そしてスマホなど質草をとります。
私をナメると、何倍かになって痛い目に遭うけえね!
覚悟しときんちゃいよ!
置くだけ充電ってどういうメカニズム?
プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【3409号】