突然だが、私は昨7月23日から小説家修業することとなった。
課題作文を書くときの原稿用紙を持参
作家を目指したこともなければ、小説を書きたいと考えたこともない。
それでも、先月「実践!小説講座」に入塾することを決めたのだ。
きっかけは出版関係者から
「あなたは文章力がない」
「作家としてやっていけない」
と言われたことだ。
ならば、どこかで勉強しなければなあ…と思っていたところ、お世話になっている「きずな出版」の社長、櫻井秀勲先生の「小説講座」が開講されることを、ご本人から教えていただいた。
同じ習うなら本物からの直伝だ。翌朝には入門を決め、午前中には手続きも終えた。
神楽坂はお祭りだった
先生は現在83歳。三島由紀夫、川端康成、檀一雄、松本清張などを担当してこられた。そして、ご自身の著作も多い。
「伝説の」と冠がつく超大御所なのだ。その方から直接教えを受けられるのは、これまた私の強運のおかげだ。
カルチャースクールではないので、原稿用紙に書くことになるのだろうという予測はつき、家の中から原稿用紙と万年筆だけは探して持参した。
消せないものの、万年筆は快適
やはり、原稿用紙にタテ書きだった。
講義は校正と校閲のミニテストからスタートした。
一般的な漢字の使い分けはできるが、歴史はさっぱりできなかった。
次に、櫻井先生の原稿用紙をもらって、2枚の原稿を書いた。タイトルと氏名を書く場所が正しいかのチェックだった。
私は広告や新聞の記事を原稿用紙に書いた最後の世代なので、書くことにはためらいがなかったが、タイトルや氏名を書く位置などは全く知らなかった。そんなところから教えていただくのだ。
作家の先生はご自身の原稿用紙をお持ちなのだ
そう、小説を書くということは、ワープロやパソコンではお話にならないらしい。
400字詰め原稿用紙にタテで手書きは文学賞の最低限のルールなのだそうだ。
歴史にさっぱり興味のない私。この先どうなっていくのか分からない。
生涯に1冊でも小説を書くことがあるかどうか分からないが、ここで学ぶことは必ず役に立つはずだ。
最低でも自伝くらいは書き残したい。
家族からも「作家というのは小説を書いている人のことだ」と何回もバカにされてきたので、よいチャンスだと考えたい。
何も飲み食いせず往復する
10人の少数精鋭講座だが、おそらくお金さえ払えば受講させてもらえるものではないはずだ。
箸にも棒にもかからない人はシャットアウトされているような気がする。
実際に何冊も本を出していらっしゃる方も受講されているのだ。
先生はこれまで多くの編集者などに「君は書いたほうがいい」と作家への転向を勧めてこられたそうだ。
先生に受講を許されたということは何らかの望みがあるものと考えて、約1年がんばってみたい。
初回で言われたのは「文学賞の佳作以上を目指すこと」。
きびし~い!
スパークリングワインやサングリアが私を呼んでも無視!
きずな出版
http://www.kizuna-pub.jp/
プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【3414号】