初めてプルーフというものを読ませていただいた。
ほかの本もくださり、ていねいなご対応
その本は「鬼塚パンチ!」
私が所属するアップルシード・エージェンシーの鬼塚忠社長の著作だ。
「プルーフしていただける書店員の方がいたら紹介ください」
と、版元の角川書店の担当者が呼びかけされていたので、ヴィレッジ・ヴァンガード勤務のいとこを紹介した。
すると、その方が、“せっかくなので天野さんも読んでください”とお送りくださった。
私はデータでやりとりするのかと思っていたが、製本されたものだった。
英文出版社勤務の時代に、プルーフという言葉は使われていたが、事実確認や校正のことを指していた。
文芸では、こういう手法もとられていると初めて知った。
そうか、こうやって発売前から書店員さんの評判を上げていくのね。
常々、本屋大賞が不思議だった。
書店員オススメの本といって、書店員さんは売り物の本を読んで棚に返したりしているのか?と。
そうじゃなくて、こうした状態の本を読んで、中身を知っていただくのか。
それにしても、丁寧な対応だった。
「送ります」と言ってから、翌日には私のところにも、関西在住のいとこのところにも宅配便で届いた。
丁寧なお手紙付きで。
裏側にはプリティなシールも貼られていた
これには私もいとこも大感動した。
“この本をヒットさせる”という、編集者の愛と執念を感じた。
さて、この本は「青春おバカ小説」と銘打たれている。
鬼塚さんがサッカーに夢中になった中学・高校時代を基に、現代に置き換えてストーリーは進む。
初恋の相手と初デートの前日にパンチパーマをかけられてしまった悲しい出来事がモチーフにはなっているが、「鬼塚パンチ!」のパンチとはそれだけではなかった…。
映像が目に浮かぶホンというか、この小説はドラマ化か映画化されるのでは?
売り物より一回り大きな体裁
おそらく、私は普通の読者より10倍はこの本に親近感を抱いているはずだ。
まず、著者本人をよく知っている。
高校時代のエピソードも知っている。(Facebookで)
高校時代の写真もよく目にしている。(Facebookで)
小説の書き方も学んでいる。
さらには、自分も地方のサッカーが盛んな共学の公立高校の生徒だった。
文武両道を推奨される学校とでもいうか。
鬼塚社長も、担当の宮原さんも、私も、同じ境遇だったのか。
そう考えると、アップルシードは運動に真剣に取り組みつつ、本を創り出すプロ集団だ。
体育会系作家エージェントっていいな。
けれども、そうでない人にも、おかしく、なつかしく読んでいただけるはずだ。
だって、すべての大人は15歳や16歳を経験してきたから。
発売は2月28日。
ぜひ、皆さんも読んで、甘酸っぱい青春を思い出してください。
¥1,620
Amazon.co.jp
プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【3626号】