池袋に行く用事があって、去年から行ってみようとしていた飲食店を訪れた。
いつもの食いしん坊ではなく、今回は市場調査の要素が高い。
天井もカウンターも高く、定食屋の体ではない
「おばあちゃんの定食屋」は、65歳のおばあちゃんだけが雇用され、自分の得意料理で日替わり定食を提供する店だ。
そういう形態が珍しがられて、マスコミの取材は相当な数になる。
知人が地方で同様の業態を考えており、立地、メニュー、価格、従業員などを、この目で確認したかったのだ。
昼のメニューは日替わり定食とカレーライスのみ。
私が行った日は、鯖の唐揚げ、かぼちゃ・インゲンの付け合せ、ツナ・卵・ブロッコリーのサラダ、ひじきの煮物、キュウリのぬか漬け、ご飯、味噌汁、お茶だった。
ラスト1食が私に 人気店は一人で入るに限る
ウリはおばあちゃんの味だが、ある意味その期待は裏切られた。
器が良いこともあるだろうが、プロの料理人の味で、素朴な素人料理ではない。
店内は広くオシャレだが、もしかするとイタリアンなどの店を居抜きで使っているのかもしれない。
大都会、池袋・区役所前の立地で、これで780円とは、確かに安いわね。
メニューは煮物自慢、揚げ物自慢を掲げるおばあちゃんが日替わりで考える。
各シェフは、選挙ポスターのようなものが貼られ、プロフィールも紹介されているのだ。
キャッチフレーズのつけ方がうまい!
家庭料理が食べたい都会の若者、高齢者の雇用の両面から、大注目されている。
さて、地方でやって、その両方が成立するだろうか。
店に入ると「お帰りなさい」
帰る時は「行ってらっしゃ~い」
と声をかけられる。
もしかして、常連客が求めているのは、手料理ではなく、そのひと言かもしれない。
おばあちゃんの定食屋
http://oba65.com/
以前は終日定食のみだったが、2月から夜は「かき小屋」として、二毛作しているそうだ。
定食だけじゃ、家賃が賄いきれないのかな?
キャッシュオンデリバリーのかき小屋も気になる
プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【3636号】