すでに終わったアップルシード・エージェンシーの「書籍企画書作成講座」。終了後は懇親会もあった。ある参加者さんは帰る方向も同じだったので、一緒に地下鉄に乗り込んだ。
「まっとうな」が「全うする」と同じ漢字だったとは
車中で言われたのは
「先生、美しい日本語を使われますね」
「美しい言葉を選んで使われる。そこに感心していました」
などの、お褒めの言葉。
ええーっ!?
今、なんとおっしゃいました?
一人の時は買えないコージーコーナーのマロンシュー
トークショーのように横に座られた担当編集の酒井圭子さんは、プロのアナウンサーの生声を聞き慣れた私からしてもアナウンサーのような声だった。
そのまま書き起こしても本にできるほど、的確な言葉を選んで話される。
隣で、
“酒井さんの話力はすごいなあ。それに引き換え私といったら、トホホ…”
とがっくりきていたというのに。
NHKはケントモリなんかもゲストに
ただ、第三者的に俯瞰すると、「放送可能な日本語」を選んで話しているかもしれない。
“放送可能な…”とは、“放送できない”の反対語だ。
実は日本に放送禁止用語はないのだが、各局が自主規制している放送しない、できない言葉はある。
①差別語や蔑称
障害や国籍など差別的表現、不動産屋・女中などの蔑称など
②くだけた口語
~っす、マジ?ヤバイ、ら抜き言葉、さ入れ言葉など
③難解な専門用語
政治・医療・技術ほかの専門用語、外国語などのカタカナ語
④間違いやすい同音異義語
シリツ、センセイ、コウ 等
多くは、“これはニュースで流れて1000万人が理解できる言葉か?不快にさせないか?”というモノサシで測っている。
一例として、NHKでは女性から見ての配偶者は「夫」でなければならない。「主人」では主従関係を想起させてしまうから。ましてや「旦那」などはありえない表現なのだ。
頭をカタカナの「ろ」にするとと記号かデザインか分からなくなるよ
かつて、NHK Eテレの「読み書きのツボ」サイト( http://www.nhk.or.jp/kokugo/tsubo/ )を作っていたので、NHKルールが体に染み込んでいるのかもしれない。
例えば、
「てか、安倍さんのアベノミクスってさあ、結局、役に立てれるものって何だったのか、わかんなくね?うちらには関係ないじゃん。ああ、うざ」
と伝えたとしたら、中身がいくら正しくても、信用されないはずだ。
伊勢谷友介の四半世紀後はこんな感じ?の先輩(63歳)
せっかく話し言葉が美しいと褒めていただいたので、引き続き、言葉選びに精進いたします。
企画書講座映像からNHKアプリで作った動画
「プロフェッショナル 私の流儀」
https://youtu.be/XIbmNQBk0J4
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