今月は万難を排して上野千鶴子先生の講演会を受講してきた。
雇用機会均等法以前の私はいろいろ損な時代を生きた
友人の山田奈央子社長が主催される「女・野心の読書会」の特別イベントとして懇意にされている上野先生を講師に『女たちのサバイバル作戦』を取り上げていただいた会となった。
このスケジュールの中で、講演会など行っている場合か?と自問自答する自分もいたが、この機会を逃したら、きっと航海すると考えたので。
「女・野心の読書会」とは林真理子先生の「野心のすすめ」に感銘を受けたビジネスウーマンの読書会。
推薦図書の著者をお呼びすることもあるそうだ。
東京タワーの中のレストランで
なぜ、上野先生の回だけお誘いがあったのかはわからないが、これはぜひ、と参加表明は私が一番乗りだった。
上野先生というと、最近は「おひとりさまの老後」で有名だが、作家ではなく、ジェンダー論のトップを走る社会学者だ。
というのもこの私、卒論は「広告の中に見る性役割~ラジオ・テレビ広告を中心として~」を書いた。
大学3年次の秋、広島の田舎の大学に、当時からすでにスター学者だった上野先生が講演で来られた。
お呼びしたのは、ゼミの春日耕夫先生と奧様のキスヨ先生だった。
社会学の中でも、この先生方は懇意だったようなのだ。
ゼミでも上野先生の著作「セクシィ・ギャルズの大研究」が紹介されていたものだ。
そうか、メディア・広告をこんなふうに読み解くこともできるのか…、とヒントを得て卒論に仕立てた。
カセットデッキはあったが、家庭用ビデオデッキは一般的でない時代のことで、データ収集は大変だった思い出がよみがえった。
講演会だけかと思ったら、先生は懇親会にもお残りくださり、3つあるテーブルをすべて巡回くださった。
料理もたっくさん出て“こんなに安くていいの?”
全員が自己紹介するのだが、私も「プレゼンの仕事をしています」と名刺を書籍のカードをお渡しした。(持参していた卒論は見せるのを忘れていた)
すると、先生が
「私もプレゼンを教えてもらいたいわ」
とおっしゃる。
これまで何百本も何千会も学会発表や講演をされてきた先生に指導することなんてありませんってば。
さらには、
「PowerPointの本を私あて送ってちょうだい」
とも言われる。
それならば…
ということで、翌日さっそく
「プレゼン力がみにつくPowerPoint講座」のほか、おまけで「プレゼンの勝つテクニック」も発送した。
先生のスライドなら作りにまいりますのに
先生は学会やメディアで論争に巻き込まれることが多く「勝つ」ことを意識して闘っておられるようなので。
そのお返しとして、「上野千鶴子のサバイバル語録」をお送りくださった。
“耕夫先生のお弟子さんでしたか…”というお手紙も添えて。
ご自身で梱包くださったようで、ビニル袋はかわいいマスキングテープで留めてあった。
先生が宛名も書いてくださったご様子
社会学の巨匠が自ら…これが感激せずにおられましょうか?
卒業して30余年、やっと初めて“春日ゼミでよかった”と思える出来事が起こった感じだ。
講演の中で「林真理子は敵だ」「勝間和代は落ちぶれた」のようにおっしゃっていたが、林先生のことはリスペクトがあってそう言われるようだし、勝間先生は救済ポイントも併せて紹介されていた。
毒舌の中に愛のある方だということがよくわかった。
頭脳明晰すぎて、上野先生のことを“おばあさん”と呼ぶ人などいないはずだ。
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