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Channel: 【日刊 ノボちゃん】
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小学生ふたり旅

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ある日、東海道新幹線に乗っていたら、名古屋駅で小学生らしき男の子の声が聞こえてきた。

 

そのままJR東海のCMになりそうだった

 

「じゃあ、行ってきます」


それだけ聞いて、ボーイスカウトか少年野球の遠征でもあって、親に挨拶して出発するような印象をもった。

 

私が京都で降りようと通路に立ったら、その男の子は、妹らしき女の子と京都で降りるようだった。

兄小5、妹小3といった年頃だろうか。

 

今半のすき焼き弁当って小市民の贅沢だ

 

兄「ガラガラがあるから先に通路に出させてもらおう。ほら、後ろの人をじゃましてるよ」
妹「おばあちゃん来てるかなあ」

 

のぞみがホームに近づくと、きょうだいの祖母らしき女性はすぐにわかった。


妹「あっ、おばあちゃんいたよー」

ドアが開くなり
妹「おばあちゃーん」と大げさなほど抱きつき、
兄「二人だけで来たよー」と誇らしげ。

 

子どもだけで新幹線で旅をしたと言っても、名古屋駅のホームで親が見送り、京都駅で祖母が出迎えるなら、1駅だけ指定席に座ってきたというだけなのだが、子どもたちにとっては大冒険だったのだろう。

 

ガパオサンドって新しいよね?(駒込 NIKI)

 

ハイジがおじいさんに抱きつくように祖母に駆け寄る小学生など今どきいない。
(少なくとも、私の小学生時代はそんな芝居じみたことはできなかった)

 

抱きつかれたおばあちゃんもとってもうれしそう。
京都駅までおめかししてこられていたしね。

 

なんだ、なんだ、この光景は。

 

うちの家族はベタベタしない

 

きょうだいの大冒険を駅に着く前の数分のできごとだったが、すべてが映画を見ているようだった。

 

日本の家族も捨てたもんじゃないな。

この家族が10年たっても、20年たっても、こんなふうに愛に満ちた家族であったらいいな。

 

後ろにいたおばさん(私)は、この光景は物語になる、忘れずにいようと心に刻みつけて歩き始めた。

 

 

 

プレゼン・コンシェルジュ天野暢子の辛口web日記は
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