今期の朝の連ドラ「半分、青い」は昭和の岐阜が舞台だ。
子役の歯並びも気になった
ヒロインが1971年生まれという設定になっているが、登場する衣装や小道具などが時代とずれているということでネット上がざわついた。
たとえば、ヒロインが10歳になった時は1981年になっているわけだが、そこにマグマ大使というドラマが登場したり、商店街が舗装されていなかったり、洋服がヒッピーみたいなサイケなデザインだったり…。
ポットや家具のデザインもズレていた
いやいや、1981年というと私が大学に入学した年だからよく覚えている。
洋服は山口百恵の衣装に代表されるようなはすっぱなものか、アイビーやトラッドのほか、サーファールックみたいなものが流行っていた。
田んぼならともかく、商店街と呼ばれるようなエリアで地面が土なんてことはなかったはずだ。
すずめちゃんが使っている円盤をはめてぐるぐるさせるデザイン定規も私が小学生の頃に流行ったものだよ。
お父さんの長髪、ヒッピーファッションがおかしい
何もかも10年ズレているのだ。
公共放送のドラマでこれはないんじゃないか、と思った。
脚本の北川悦吏子さんには一度お目にかかったことがあるが、脚本家が悪いわけではない。
衣装、大道具、小道具のスタッフが時代考証の先生の指示に従って、検証しながらととのえていくものだから。
テーマパークは1980年代半ばに流行した
時代考証の先生を調べると、ご高齢の女性のようだった。
奈良時代や江戸時代の考証ではなく、ご自分が生きてこられた時代のことだからいくらでも思い出せるし、調べることもできるのではないか。
アマノ先生出てきて釈明してください
今月あるイベントで、大阪放送局制作の連ドラの時代考証の先生の娘さんにたまたまお目にかかった。
時代考証の苦労などを少しお話しくださったのだが、同じNHKのドラマでも大阪法則局が依頼する先生と東京の先生でこんなに開きがあるものだろうか。
「半分、青い」じゃなくて、「半分、〇〇い」じゃないのよ、と思っていた私。
うちの近所に発祥の地の石碑を最近発見
そして、最近は舞台が東京に移ったが、そこでもおかしなことが起こっている。
ヒロインの幼なじみの律くんのマンションの隣に住む同級生がディスコで出会った複数の女性たちと付き合っていることになっている。
が、律も友人も地方から上京で引っ越してきたばかりの4月という設定だ。
たとえば4月1日とか2日とか。
そんな短期間に5-6人の女性と出会って付き合えないでしょ?
友人は浪人していたという設定なのかとも考えたが、律は岐阜、友人は北海道の高校に通っていたが、同じ学年。律が現役なので、友人も現役入学ということになる。
ドラマ内では、友人は1年くらい多く東京で生活して慣れている感じになっているけど…
どうにもつじつまが合わない。
もはや時代とは関係なく、お話に整合性がとれていない。
この件に疑念を抱く人がいないことが不思議なくらい。
ドラマにも校閲を入れたほうがいいんじゃないでしょうかね?
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