毎年蒸し暑さMAXの梅雨時に行われる日本デザイン学会の今年の会場は名古屋市立大学桜山キャンパスだった。医学部・看護学部そして付属病院のある場所だ。
医学部でデザインの時代、到来!
デザインの学会を医学部でやる?
多くの人はそんな疑問を持たれると思う。
数年前の私もそうだったはずだ。
けれども、恩師の須永先生のメインの研究が佐賀大学医学部付属病院の看護師さんたちとの新しい看護のデザインだったので、私には医療や看護のデザインというのがよくわかる。
実際、名市大の医学部には医療デザイン研究センターという組織があった。
医療デザイン研究センターの壁がかわいい
科学の力で研究しただけでは、患者さんの病気は治せない。
医療従事者の心、地域社会ほかいろいろなものをデザインの力で解決していくアプローチが必要なのだ。
医学部でデザイン学会が開かれる時代に私が居合わせた意味を考えた。
帰宅したら、毎週日曜の朝に配達される「AERA」が届いていた。
複数の細胞からプチ肝臓を作り出した武部医師
まん中あたりにある連載「現代の肖像」は、医師で横浜市立大学コミュニケーション・デザイン・センター長の武部貴則さん(32)の回だった。
ちなみに記者は、私も取材を受けたことがある同誌の古川雅子さん。
もう「白い巨塔」の時代じゃないんだよ カフェ併設の研究棟
医療を「再発明」したり、未病の段階を研究する「広告医学」などで新しい社会をデザインしている方だそうだ。
さらに、この方、捨てられる細胞からミニ肝臓を作ることに成功した世界的にも有名な研究者だそうだが、そんな大発明が日本ではまったくニュースになっていないことにも驚いた。
ちょっとモッタイナイ
そうえいば、先週の朝日新聞の土曜版には岡山大学医学部でデッサンの授業があるという記事も紹介されていた。手術の状況を報告書にする際、臓器などの絵が描けないと困るからだそうだ。
学ぶのは医師の卵、教えるのは大阪芸大を出た先生だった。
佐賀大のプロジェクトのデザイナーは美大出身で、名市大のプロジェクトのリーダーは医師と立場も違うことに注目していただきたい。
医学とデザインの境界がなくなってきたということだ。
2019年上半期最終日(6/30)の気づきは…
①医学部にデザイン研究組織があるのはなぜか市立大学である
②名市大と付属病院の敷地内で白衣を着た医療従事者に一人も遭遇しなかったのはなぜ?
③名市大付属病院に2日間、救急車が入るのを見たことがないのも不思議だ
なんで白衣の人、一人もいないの?
2日間、いろいろな学びを身に付けたので今後1年の研究に生かしていきます。
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