ついに、日本史上初の緊急事態宣言が出た。
区内バスは乗客は私一人だけ
それ以前も夕方は東京都の小池知事と安倍首相の会見が毎日行われていた。
一般の方はピンと来ないかもしれないが、これは立派なプレゼンテーションだ。
雪>桜>雪>桜
いろいろ理由を解説して、国民に外出を自粛させることがゴールとしたプレゼンになる。
国民の命がかかっているので、商品やサービスなどより、もっともっと重要なプレゼンなのだ。
目的の達成にはどんなツール・手法を使ってもいい。
まず、小池知事は、背面のモニターにPowerPoint(おそらく)のスライドを映し出し、手にはパターンと呼ばれるプレゼンボードを使ってプレゼンしている。
口頭だけの説明より、はるかにポイントが伝わる。
チラシを折り込んだとたん休館に
そして、安倍首相は配布するというガーゼマスクを着用して会見に臨んだ。
これも実物を見せながらということで効果的だったと思う。
画面がL字になるのは緊急事態の証拠
テレビには胸から上が映るのでこうした小物による演出も大事だが、ではスピーチはどうだ?と映像は見ずに、音だけ聞いてみた。
こちらは、間違いなく小池知事に軍配が上がる。
もともと彼女はニュースキャスターで話し方のプロなのだが、とにかく言葉、特に敬語を選んで使い、丁重にお願いを続けている。
話し方がゆっくりなので、一般の視聴者にもとても余裕があるように見えるだろう。
スライドとパターンの二重装備で登場
知事にお願いされたら”そこまでおっしゃるなら、従わないと…”という気になる。
一方の安倍首相は口もあまり開けず、超早口だ。
どんなにいいことを話しても、ロボットが話しているようにしか聞こえない。
国会答弁でも相手の顔を見ずに、自席に戻っていくしね。
その結果、何を言われても”あなたには協力したくない”という気持ちが生まれてしまう。
(個人の感想です)
丸腰の総理は弱い
総理、ご多忙でそんな時間はないと思いますが、いいかげんカメラに向かってゆっくり話す練習をしないと、1億人の命に関わってきそうですよ。
ちなみに、
首相=書き言葉
総理=話し言葉
という使い分けがあります。
(記者がコメントを取りたくて「総理、一言お願いします」と呼びかけているのはそのせい)
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