26日は大学のSDG'sの講義ワークショップで漁網を編んだ。
一人が編むのは20センチ四方程度
もともとは青森県からの依頼で、三内丸山遺跡に代表される縄文文化を学ぶ芸術・図工のプロジェクトだったらしい。
あおもり JOMON GYOMO
https://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/culture/aomori_jomon_gyomo.html
「端をワにしてください」という説明だけで誰でもこう結べるものか?
① チョマ(苧麻)という植物のツルか茎を水に浸して裂いて、よって、糸を作る。
② 次にジグという棒にひっかけながら、結び目を作って、網のパーツを作るのだ。
ほかの方の網はもっときれい
普段、手芸の類を一切やらない私にとってかなり難しい作業だった。
でも、このワークショップは小学校4年生以上に実施されていて、小学生も網のパーツ(20センチ角)を作っているというので驚きだ。
遺跡から網の破片みたいなものが出土したので、当時の人はこのように作っていたのではないかという推測から編み方も道具も開発されているという。
作業には広い場所を要する
こんな植物から作ったもので魚が獲れるというのだから驚きだ。
ただ、1万年前の当時は、必要なものは買うのではなく、作るしかなかったので、さまざまな工夫がされたのだと考えられる。
担当する渡邊五大先生は、美術教育が専門で、実際に高校などで教鞭をとってこられた方だ。
こういう先生が母校にいたら、高校でも美術を選択したのになあ。
③ 制作後の作品は提出するので、足形のように網形をとったトートバッグを作らせてもらった。
ホーローのボウルさえも懐かしい
網にインクをつけてトートバッグに転写してプリント
④ 各自が作った網は縫い合わせて大きな網にし、7月22日から大学美術館で開催される「SDG’s ×アート」展に出品される。
⑤ 次に、青森県の海で実際に地引網漁(じびきあみりょう)をしてみる。
ツルがこんな大きなものになるんだよ
⑥ さらに、それが青森県立美術館でも展示される。
⑦ 最後は、その網を土の上に広げて、種をまいて、植物を育てる。
網はもともと植物から作ったものなので、土に返っていくだけだ。
察しのいい方はお気づきかもしれないが、土から出て海で使って土に返る…①~⑦は循環する。
だから、この一連の活動が、SDG's※の授業の中で行われるというわけなのだ。
※国連が定めた持続可能な開発目標
ほかの作品でも一緒の中国人のソンちゃんと共通の友人に送る写真を撮った
ダイバーシティもSDG'sも流行りすたりでやっているわけじゃございません。
私たちの暮らしに密接に関係しているので、私も手を動かして制作しております。
SDG's展、私の名前も出るそうなので見に来てください。
7月22日~、於:大学美術館
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