パラリンピック終了後、通常の暮らしに戻るにためにリハビリに2日半かかったが、その後、受け取ったのは放送大学の「情報デザイン」の教科書だ。
図版も豊富で分厚い教科書
放送大学の大学院では情報デザインの伏見清香教授の研究室所属だったが、先生が着任されたばかりで私の在学中は学部でも情報デザインの講義は開講されていなかった。
修了と同時に学部のその講義を1コマだけ受けることにしていたが、それも半年遅れて今年の後期スタートになったのだった。
今はどこの大学でも気になる講義を1コマだけ受けられる科目等履修生などの制度があり、放送大学では「科目履修生」と呼ばれる。
卒業を前提として入学すれば、この情報デザインも卒業単位に含められる。
私は気になるから、とって置かないと落ち着かないから…という理由で受講するものの、落第とか単位という概念はないので、カルチャーセンターのような気持ちで受講できる。
ただ、大学院を出ていても、学部の講義を受けたい場合は、改めて”入学”という形を取ることになる。
今年は、藝大と放大と2つの大学に入学金と学費を払って(安いけど)、2つの学生証を持つことになった。
本棚には情報デザインの本はあるものの
しかし、ここまでの道のりは長かった。
思えば2011年9月、テレビ局の報道局を”卒業”する女性がいた。
なんでも東大の博士課程を終えて、九州の大学の教員になるためにテレビの仕事は辞めるとかで挨拶をされていた。
ふうーん、大学院で勉強しながら、テレビ局に働くことなんてできるんだ…。
いや、テレビ局で働ながら、大学院で勉強か。
そのあたりから、私が知りたい、情報を視覚で伝えること、インフォグラフィックスや情報デザインはどこに行けば学べるのか、と調べたりするようになったのだ。
調べるといろいろと手がかりも見つかり、学びは進んだ。
でもこの10月から、「ザ・情報デザイン」の講義を受けられるまでに、ちょうど10年を要した格好になる。
トホホすぎるわたくし。
そういう背景もあるので、私の手元には情報デザイン系の本がたくさんある。
けれども、体系的に学べるという意味では、この情報デザインの教科書が一番なのではないかと思う。
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講座の主任教授は伏見先生、そして藝大での恩師、須永先生も1章(1回)を担当されている。
15回の講義を受けたら、情報デザインを一通り学べるようになっていることは素晴らしい。
第1期の申し込みは終わっていますが、半年後から半年単位でいつでも受講できるので、情報デザインに興味をある方はぜひどうぞ。
美大に進学しなくても、こんな安い学費で、全国どこからでも情報デザインが学べる今の学生さんがうらやましいな。
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