知人の士業の先生がプロフィル写真を撮影されるというので、池袋のスタジオで(押しかけ)立ち会いをしてきた。
フォトグラファーの腕は確かでしょう、ヘアメイクさんもプロだし間違いない…ただ着て写るものが心配で、ジャケットやアクセサリーを取りそろえておじゃました。お金をかけて撮影したらそうそう撮り直しはできないから、長く使える写真にしていただきたい。二人が自宅から持参した洋服をテーブルの上に広げ、メイクさんとも相談して、その衣類の中ではベストチョイスになったはずだ。
私はスタイリストでもデザイナーでもないが、キャリア女性のプロフィル写真で身につけるものなら、赤ではなく白、小ではなく大と、二択の判断はつく。私自身センスもないし、普段ろくな格好もしていないのにどうしてなんだろう?と帰る道すがら考えていたが、きっとそれはキャスター(アナウンサー)の衣装合わせに数えきれないほど立ち会ってきたからだ。“たまたま居合わせた”というほうが正しいが、それがほぼ毎日ともなれば、たまたまでもないだろう。
テレビの仕事をしている間は、いつも1m脇でスタイリストとキャスターが衣装合わせをしていた。帯番組なのでたいがい翌週の5日分を決める。東日本大震災が起こったその時も、某有名キャスターが衣装合わせをしている最中だったくらいだ。
そういう方が何人もいるから、20代、30代、40代といろんな年代のコーディネートも見てきた。アクセサリーも借り物、キャスターの自前含めてたくさん見たし、それを身につけてヘアメイクを施された本人たちを毎日見ていたら自然と目も肥えるだろう。
ファッションショーとも違うし、グラビア撮影とも違う。あくまで正面からとらえたバストアップで、照明が当たる場合はこうやる!というスタイルが徹底的にインプットされた。これがまさしく、ビジネスパーソンのプロフィル写真にあてはまる。
昼間のニュースは下半身が映らないから、履いているのはスニーカーやつっかけのこともあるし、男女ともスーツをクリップでとめて細身に見せるのも常套手段だが、それでいいの。見えているところがちゃんとしていればいいんだよ。その代わり、見えている部分だけは徹底的に手間をかけること!そんなメリハリもテレビの現場で学んだことだ。
こういうディレクション、ビジネスにできるかな?
Studio Apex(池袋)
…理由があるという本来の意味でリーズナブルなスタジオ
プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【第2767号】