何ヶ月か前、NHKの朝の連ドラ「カーネーション」の最終回が近くなった頃、午後のトーク番組にモデルとなったコシノヒロコさんがゲスト出演していらっしゃった。
ドラマはまったく見ていないし、理由は覚えていないが、平日の午後、たまたまその日テレビを見ていたのだ。言わずと知れたファッションデザイナー、コシノ三姉妹とそのおかあちゃんをモチーフにしたドラマだ。
「ピアノ買うて」と、家中に2,000枚ほどメッセージを書いたものを姉妹で送ったという逸話も、プレゼンテーション戦略が秀逸子どもたちだなと感心した。
「おかあちゃんが74歳のときに自分のブランドを立ち上げた、自分も74歳で画家デビューした」ということだが、いつものごとく「74歳から新しいことを始めてもいいんだなあ」と感心するとともに、もう一つ「そうそう」と納得することがあった。
コシノ家の本物のおかあちゃんは姉妹がケンカをしていても放置だったらしい。「欲しい物は勝ち取りなさい」という教育方針だったそうで、「それがあったから私たちは世界の舞台で戦うことができた」と。
インタビューのヒロコさんの話がおもしろすぎて、このドラマを見なかったことが非常に悔やまれた。
うちも三人姉妹でいろんなことが競争だったように思う。うかうかしていたら、町内の子ども会で配られたお菓子やおじいちゃんからもらったサンタの靴に入ったお菓子を妹に取られてしまう。そこは頑張って守らないと。ちびまる子ちゃんによく似た妹には、まるちゃんのおねえちゃんのように毅然とした態度で臨まないとダメなのだ。
実は、私の頬には数字の「9」の字を逆さにしたような傷跡がある。これは妹(二女)にやられたものだ。私も髪を引っ張ったり、たたいたり、男同士のきょうだい並みにとっくみあいの大げんかをしていたのだ。けんかの理由は覚えていない。どうせおもちゃを先に使ったとかそんな程度のことだ。それなのに、なんでそんな大げんかを?
社会人になってからは、私がフラワーアレンジメント教室で作った花を二女が勝手に抜いて自分が好きなように生けていて大げんかというのもあったか。
長女の私と二女は渋谷・道玄坂の同じ胃腸科で胃カメラ検査をして「ピロリ菌です。いったい子どもの頃どんな水を飲んでいたんですか?」と言われたものだが、最近になって三女も検査でピロリ菌保有と分かったらしい。
ピロリ三姉妹、今は離れて暮らしているが、それでいいのだ。町内や同居ではけんかばかりになりそうだ。
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