ゴールデンウイークは遠出することなく、家で仕事と家事や雑用、そして後半は連日2時間ずつ近所のワークショップに参加している。
20年前くらいから通う神楽坂の裏通り、上り坂になっていると初めて気づいた
5月5日と6日は、コンテンポラリーダンス的な日舞のワークショップだ。
昨年の大衆演劇ワークショップ以来、芝居はいらないから日舞の部分だけ習いたいなあと思ったものの、これは始めたらお金もかかる、時間も取られる、何より子弟関係も厳しそう…。
ということで単発のワークショップくらいがちょうどいいのだ。
5/4-5は飛鳥山でラテンのフェス、たこ焼きや焼きそばはラテンではない
1日目は浴衣を(着ることなく)羽織って、すそさばきというか、所作を習った。
参加者のうち何人かはある舞台に抜擢されるそうなのだが、講師の坂東扇菊先生が「正座ができない人ー?」と聞かれる。
構想の中に、正座のシーンがあり、正座ができない人は真っ先に候補から外されるようだ。
仮に正座の点数が1~10まであるとしたら、私は10点を取れると思う。
というのも、2018年東京芸術祭の「アダルト版ユメミルチカラ」というアフリカンコンテンポラリーをベースとした舞台の際、着物を着てお茶を立てる振りという15分の役をやった経験があるから。
本番では15分だが、稽古中は動きのある役の人たちが「もう一度」「はい、もう一度」「はい、この場面からもう1回」と稽古を続けている間、ずーっと正座していたのだ。
最寄りの西ケ原駅にも一切の告知がなく、住民に知られていないイベント
扇菊先生曰く、正座をするのは世界でも日本人だけだそうだ。
その、日本生まれの、日本人でも正座ができない人はいる。
例えば、生まれながらに欧米式の生活スタイルしか送ったこなかった若者、脚等を傷めて膝を折り曲げられない高齢者などだ。
私は家が畳だったし、高校生までの食卓はちゃぶ台で、法事なども正座。
中学は剣道部だったので、稽古の前後に正座はあるし、試合の前も正座で待機する。
OLになってから茶道(裏千家)もやった。
広い舞台に物を置いてわざわざ狭くしたステージ
上京後、求職中にやったアルバイトも銀座の料亭のお座敷係で、これもお客様が手を打って、料理を運ぶ合図を出すまで、控えの間で正座で待機するのだ。
すると、正座は自然とできるようになっている。
お座敷係と結婚後にやった阿波踊りは着物を着るので、着物がするする着られることも後年役立った。
テレビにタップのみすみ先生が登場、年をとられた
茶道と正座ができるだけで役が付くのだから、習い事も何かしらやっておくものだ。
経験したことがあるのとないのとでは大違い。
「正座ができない人ー?」と言われて、手を上げないで済む人生と身体に感謝したい。
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