年末の弾丸帰省の2つ目のミッションは母の喜寿の祝いだ。本当はひと月前だったが、なんとしても同じ年のうちにはお祝いをせねば。
喜寿と言えば「おかげさまで77周年」だ。昨年12月から「おかげさまで○周年」がマイブームだが、広島で戦争を体験し、女子校から当時としては珍しい男女共学の国立大学に進学し、3回の出産も産後の肥立ちもよく、中年以降大病もしたが、進歩した医療で完全復活し…。これが「おかげさま」でなくてなんでしょうか。
広島の友人においしい店を尋ねどこを予約しようかと思っていたが、母は「予約なしで行ける店がいい」というので、当日朝インターネットで調べたごく近所のオリエンタルホテル内の和食店「みつき」に決めた。ランチだというのに広島市を一望する22階の個室に通された。
母は最近、恩師の方が会合でスピーチされるのを見て「“私は話し下手ですから”などと言っている場合ではないから、挨拶も頑張る」ということだった。別に話し下手ではないと思いますよ、何十年も教壇に立ってきたんだから。毎日、毎日、教室には30~40人の聞き手がいましたね。しかも、あなたはプレゼン・コンシェルジュの母だ。伝え下手のわけがない。
電話で料理も予約しておいたら、すぐに供卓された。いろんな物がちょっとずつ楽しめる松花堂弁当。帰宅してから値段をバラしてしまったが、ランチ2回程度の値段。10%のサービス料がついたが、個室に和服のお座敷係さんがついてお給仕してくださったので、これは払っても惜しくない金額だろう。実際、全員で合宿所の食堂のごとく何度もご飯をお代わりしたので当然だ。
私もそうだが、高くて自分では行けないような店でごちそうしてもらうのもうれしいが、自分のおこづかいでまた行けそうな穴場を教えてもらうほうがうれしい。母も「またお友達と行ってみる」ということだったので、そういう店を提供できたことがよかったのではないか。
特段のプレゼントや記念品はないものの、みんなに仕事や住むところがあって、病気もケガもなくて、たまにはちょっとおいしい物を食べられるなんていうのが“おかげさま”なんじゃないでしょうかね。
■日刊 ちょいスポ(No.1710)
「4年連続区間賞」。
正月はスポーツてんこ盛りだが、2日はなんといっても箱根駅伝往路でしょう。優勝は東洋大学。5区を“山の神”柏原竜二選手がぶっちぎった。4年連続の区間賞。最後は自身が持つ記録を塗り替えた。1年から4年まで見てきたことになるが、まず言葉数が増えた。それは体操の内村航平選手とそっくりだ。2人とも挫折知らずに見えるが、この先もまだ挫折せずに進んでいってもらいたい。
プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【第2740号】