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Channel: 【日刊 ノボちゃん】
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お残りスピリット

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広島に帰っていたのはもう1週間も前のことか…。


会いたい友人はたくさんいるものの、今回は高校の同窓会関係で帰るので高校の友人に会いたいと考えた。同窓会に来てくれそうな人、それ以外で会える可能性がある人などに連絡をとって確認してくれたのは、幼なじみのカホちゃんだ。


母の指令により、新宿のデパ地下であれこれ買い集めるの図


返事が来ない、予定を決めてくれないなど苦心したそうだ。私と同い年で、結婚・出産してフルタイムで働いている女性など、広島では稀なことだ。多くは専業主婦かパート勤務。


“絶対来い”と言っているわけではなく、出席か欠席かの連絡を入れてくれるだけでいいのに、それができない女子たち。二人して「うちらだけみんなと感覚が違うんかね?」と嘆いていた。


キャリーバッグが指令の品だらけになるの図


感覚が違うといっても、みんな同じ高校の出身だ。良妻賢母を掲げた女子校の卒業でもないのに。


後でその理由を考えてみた。カホちゃんと私は幼稚園の年少クラスから一緒で、小学校、中学校、高校まで同じ学校だった。そこにはあまり意味がないが、3年間を過ごした幼稚園「打越愛児園」にヒミツがある。


後輩が準備してくれた花束


幼稚園は2時くらいまでの保育だが、親が共働きの家庭だけ特別に延長保育があった。確か5時までだったはずだ。「お残りさん」と呼ばれていた。ほかにも延長保育の子はいたはずだが、年長の時、私とカホちゃんが一緒にいたことだけは覚えている。


つまり、私たちは生まれた時から母が働いていた。女性が仕事をする責任とはどんなことかを幼い時から肌で感じてきたのだろう。そりゃ、風邪をひいたくらいじゃ仕事は休めないし、寝とられんじゃろ。


「校閲あるから二次会に行かずに帰ってよ」と指令を受けた


保育園なら当たり前の光景でも、幼稚園で多数のクラスメイトが帰った後のお残りさんはさまざまな社会勉強していた。その一つが、おやつの買い出しだ。


当時は先生からお金をもらって、近所のお菓子屋さんに年長さんがおやつを買いに行っていた。年少・年中・年長のみんなが好きで、不平が出ないものを選ぶ。夏ならアイスを買ってもよかった。渡された金額の中で全員分を買ってくるやりくり術なども身につけることになる。


ホウキを持って掃除もやってたしね。おまけに二人とも三人姉妹の長女だ。言われなくとも「私がちゃんとしなきゃ」という思いで育ったのだろう。


うちら、2時に帰るお子ちゃまとは根性(スピリット)が違うんじゃけえ。


専門職をやっているビジネスパーソンという意味でも、子どもがいない女ともだちという意味でも、3歳からのソウルメイトは今後も大事にしなきゃね。いわゆるリタイア世代になったら一緒に旅などしたい相手だ。



カホちゃんは右後ろの黄色の服を来た女性



東京マラソンまで、あと10


プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【3253号】


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