夏休みに入ったちびっ子たちと同じように家でやる宿題山積な私。今日は短くこんな話を。
最近、友人のさゆりさんが「天野さん、知識が広くて雑学女王」と言われていた。
ロボットレストランはサラリーマン風が行列を作っている
その場で
「違います。何でも知ってるわけじゃなくて、
調べ方を知ってるだけです」
と釈明した。
少し前までニュース番組の校閲という仕事をしていたが、それはすべての事実のウラをとっていくものだ。ニュースはすべてが生放送なので、スピードも求められる。
主にはネット検索で、公式サイトを見て確認していく作業になる。
新聞社の校閲は政治、社会、文化、スポーツ等、専門分野に担当者が分かれてチェックしていくが、テレビは全ジャンルを担当しなければいけない。
スポーツ一つとっても、プロ野球、高校野球、MLB、相撲、サッカーのJリーグに海外リーグ、五輪にワールドカップ…があり、すべてのスポーツを網羅しなければいけない。
「カーリングのルールは知りません」、「カヌーの選手なんて知りません」とは言えないのだ。そして話題の選手は、家族の名前や年齢までメモしておく。
ところが、いちいち検索していては間に合わない。そこで、よく見るサイトはお気に入りに登録して時間を省く。
政治も国際問題も、最新のお笑い芸人、主婦に人気のアウトレットまで何でも調べるので、その登録サイトは数百にも及び、フォルダ分けして、さらに下の階層も作って分類しておくことになる。どのサイトがどの階層に入っているかも頭に入ってないとすぐに取り出せない。
報道には年齢もつきものなので、年齢早見表を手元に置き、プロ野球のゲーム差が出る計算式も携行する。何年も前の事件発生日から通算何百日、何年何ヶ月何日目が算出できる計算式も作ってあるからね。
配合の割合によって商品名が異なることを把握しておく
デジタルデータだけではない、日本と世界の地図、記者ハンドブック、電子辞書、現・前・元の内閣閣僚の顔写真入り一覧表、宮内庁のデータ、歌舞伎役者の家系図、カタカナ表記の一覧等、すべての資料類を持ち歩くのだ。
そういう準備をし、仕事をするデスクに持ち歩いて初めて、世の中のすべてをチェックできる。
これでもインターネットが発達して楽になった方だ。
物知りに見える人…実はウラではそんな準備を積み重ねているらしいですよ。
うちの母はつい先日までネット検索の方法を知らなかったらしい。
ひと言、娘に聞いてくれれば教えたのになあ。
…というくらい、校閲スキルは1冊の本として世に出せるくらいのノウハウのはずだ。
今は使ってなくてもったいないな。
製本の種類なんかも知っておいて損はない
プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【3412号】