何十年ぶりかでFacebookでつながった高校と大学の同級生のマリが、私が小説の勉強をしていることを知って、
「そう言えば、高校の時、テッチとパロディ小説を書いて授業中回し読みしよったね」
と言われた。
冬の雨の日には東京タワーは雲で隠れてしまう
ええっー?
一切の記憶がないんですが。
アス、マサ、ヨネとかのクラスメートの名前も挙がっているので本当のことなんだろう。
「もう頬づえはつかない」のパロディなどを書いていたそうだ。
うん、確かにその映画は奥田瑛二、桃井かおりが主演で当時流行っていたし、クラスの誰かと見に行った記憶がある。
小学校5年の時には、ノートにスクラップしたり、記事を書いたり、見出しをつけたりして、一人雑誌ごっこみたいなことをして、旧友らに見せていたことは覚えている。
これはある箱の中を探せばとってあるはずだ。
つまり、小学生の時も、高校生の時も、執筆や編集の仕事に興味があったということなのだろう。
私は時々、このように自分が全く覚えていない言動を友人らから
「こうだったよね」「こう言われた」
と思い出話をされることがある。
一番は
「私が今の仕事(社長)をしているのは、大学1年の時、ツボイちゃん(ワタシ)にあのアルバイトを紹介されたおかげ」
と、同級生から告白されたことだ。
たぶん、学内掲示板にあった求人を紹介した程度のはずだが。
私は言った端、やった端から忘れているのだろうか。
王子の“電飾”はあまりにチープ
その逆で、一緒にパロディ小説を書いていたらしいテッチは高校時代、シンガーソングライターのまねごとをして遊んでいたことをよく覚えている。
ピアノの弾き語りで、オリジナル曲を作ってカセットテープに入れてくれた。
擦り切れるほど聞いていたうち、私は「IN」(アイエヌ)という曲が好きだった。
Iは彼女の出身中学の人気者、井上君のイニシャルというエピソードも覚えている。
…が、近年私が
「テッチの曲の中では“IN”が一番好き」
と伝えたら、やはり本人は
「さっぱり覚えていない」
という。
ないとは思うが、私がこれから有名人にでもなって、あるいは犯罪の被害者になるなどして、テレビ番組が卒業アルバムをもとに聞き込みでもされたら、とんでもないエピソードが飛び出してきそうだ。
みんな、自分の言動は忘れちゃう生き物なのね。
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