昨8月6日、近所の店の昼定食に行ったら、隣に老婦人が座られた。
「いつもの」みたいな感じで注文され、近日中に開かれる寄り合いの会費2、500円も払っていた。
当時の景品の子ども用うちわ
ひと息つくと、店主夫妻ほか、カウンターにいる皆で猛暑の話になった。
暑いと言っても、一昔前はどこの家にもエアコンなんかなかった。
扇風機もなけりゃ、冷凍庫も冷蔵庫もない。
熱中症という言葉ないし、暑さで死んだ人もいないんだから、現代人は大げさだ…ということで落ち着いた。
昔話のついでにお年を尋ねてみたら
「91」
と言われる。
つまり、70年前の終戦当時は21歳だったことになる。
今は近所で一人暮らしらしい。
「戦時中はどこかに働きに行かれてたんですか」
と聞くと
「第一製薬の工場でテラポールという薬を詰めてたのよ」
と答えてくださった。
※第一製薬=現・第一三共
調べると、テラポールは戦地の兵隊さんの傷に塗る軟膏のようだ。
「薬の名前は今でも忘れないよ」
「兵隊さんのためにって、監督さんにいつもせかされてたわー」
その後の70年の彼女がどんな人生だったかは知らないが、とにかく生きぬいてくださってよかったと思う。
生きてさえいれば、扇風機や冷蔵庫のある暮らしも経験できた。
おそらく、お子さんやお孫さん、ひ孫さんにも出会っていらっしゃるはずだ。
なじみの定食屋に自分の足で歩いて出かけ、寄り合いの会費をポンと現金払い。
政治家とか社長ではなく、ごく普通のおばあちゃんだと思うが、なんとカッコイイ生き方だろうか。
朝も健康で長生きせねば…と誓ったが、午後も絶対に健康で長生きしてやろうと誓った。
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