あすの準備もまったくできてないというのに、取るものも取り敢えず駆けつけたのは、映画「ふたりの死刑囚」の初日上映だ。
公式パンフレット
知人の鎌田麗香さんの初監督作品になる。
職場にアルバイト(と言っても社会人と同じ身分)で来ていた女子大生として出会った彼女は、私がダンスの若い子たちを「せなちゃん」「しほちゃん」と呼ぶのと同じように「れいかちゃん」と呼んでしまいそうなほど、まだ若い。
東海テレビに就職し、報道記者として警察担当やさまざまな厳しい仕事を経験した。
そして、初めて手がけたこの映画は冤罪を訴え続けてきた「袴田事件」と「名張毒ぶどう酒事件」のふたりの死刑囚を追ったドキュメンタリーだ。
報道番組をやってきて、結構な年の私は当然この2つの事件のことを知っているが、彼女は白黒のニュース映像など見たことがない世代だ。
美人監督と断言してよいでしょう
テレビコメンテーターの「はあちゅう」さんみたいに可愛らしい女性が非常に難しいテーマに挑んだものだ。
彼女のどこにそんな底力があるのか知りたい。
古い映像資料にあたったり、たった2か月前の映像まで盛り込んで作られた大力作なのだ。
映画を見て驚いたこと
●HAKAMATA?
「袴田事件」は「ハカマダ事件」と呼ばれる。
が、自宅には「HAKAMATA」の表札が。
袴田さんは「はかまたさん」だったのか?
●死体と手錠
昔のニュース映像には、死体を布団のまま移動させるところ、容疑者が手錠で移送されるところなどが出ている。そうしたものが排除された映像に慣れてしまってきた私は見てはいけないものを見た気がした。
●強靭な体
80歳に近い元プロボクサーの袴田さんと、支援してきた姉の秀子さんの体が力強い。顔にもつやがあり、しわがない。何十年も闘い続けられる人は心身ともに強いのだ。
●姉の奮闘
弟が解放されたら家賃収入で生活していけるように…と、秀子さんは今から何十年も前に3階建て、9,000万円のビルを購入。そのローンを18年で完済。家族もない、地方在住の独身OLでそんなことができる女性など、そうそういるものではない。
●真犯人
お二人が冤罪だとするならば、真犯人は何十年も罪から逃れてどこで何をしていたのだろう?
●トリック
今日の映画に、ミステリーのトリックや謎解きに使えそうな事実が含まれていた。
会場で会った元同僚にまとめてサインをもらってもらう
上映後に舞台挨拶があり、質疑応答の時間もあった。
男子高校生が
「僕にもできる活動はありますか?」
と投げかけたが、
鎌田監督は
「こういう事件があるんだよ、と伝えるだけでも意味がある」
と答えていた。
プロデューサーの斉藤さんがこれまたイケメン
転職歴の多い私は
「まったく別の業種に見えるかもしれませんが、常に“伝える”仕事をしてきました」
と話すことが多い。
“伝える”ってやっぱり意味があるよね?
…というわけで、熱いうちに、映画紹介ブログを書いてみた。
ふたりの死刑囚
http://www.futarinoshikeisyu.jp/
東京、名古屋のほか広島でも上映されます。
ぜひ、劇場に足をお運びください。
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