余震が長引く熊本地震の報道について、誤解している人もいるようなので、元関係者の私から少し解説させていただきたい。
※関連画像はナシ
大局からものごとを見よう
日曜のこと、SNSに「被災地に東京からアナウンサーが行く必要はあるか?」という書き込みがあった。
「マスコミなんか信じられない」とも。
行っているのはアナウンサーだけではない。
カメラもディクレターも記者も技術も出かけているから全国に向けて中継ができている。
視聴者が顔を知っている有名なアナウンサーだけでなく、九州各地ほか、東京をはじめ全国からスタッフが機材や食料を持参して応援に行っているのだ。
熊本の放送局、新聞社の人員だけが休みなく24時間態勢で頑張っても力尽きる。
系列の人員の応援なくして、報道は続けられないのだ。
結果的に誤報があったとしても、わざわざ誤報を出したいマスコミなどない。
混乱の中で、必死で情報を集めていることだけは理解してあげてもらいたい。
ほとんどは東京の本社で一度内容を精査して報道する流れになっている。
東日本大震災の時も、総力を挙げて情報の確認をしているのに「マスコミはデタラメだらけ」だの「情報を隠している」だの言われて本当に悲しかった。
報道関係者の全員がそうだったとは断言できないものの、少なくとも私は集まってくる情報の確認だけをやっていたことは事実だ。
例えば、上空の状態はヘリコプターやドローンで誰かが見て伝えないと地上からでは状況がつかめない。
けれどもヘリコプターは一般市民には出せないよね?
警察や自衛隊は確認するだけで、リポートはしてくれない。
マスコミのベテランの記者やアナウンサーでないと正確に伝えられないのだ。
バッタもんのような正規品があるらしい
土日の休みを返上して劣悪な状況の被災地に行きたいスタッフなんかいない。
仕事だから、使命を感じて、危険を覚悟して取材に行っているのに、冒頭のような言われようはないだろう。
江戸時代なら九州で地震が起きても、その他の地方の人がそれを知る術はなかった。
全国でリアルタイムにその状況を知ることができるのはマスコミがあるからじゃないの?
新聞は買わないと情報を知ることができないけれど、タダで情報を入手できるのは、テレビ、ラジオ、インターネットがあるからでしょ?
被災状況が分からなければ、正しい救援活動も、募金もできないよね?
ベテランのスタッフは陣頭指揮をとるために東京にいるので、被災地に行っているのは体力もある若手が中心になっている。
スタッフは災害取材マニュアルを持ち、教育と訓練を受けて派遣され、必死に報道されている。
そのおかげで多くの人が安全な場所でニュースを受け取っているということを感謝してあげてください。
プレゼンはテレビに学べ! 1,620円 Amazon |
プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【4050号】
新メールマガジン【完全希望制】
“秒速で直感!”天野暢子のプレゼン通信は第1木曜・第3木曜に配信!
購読手続きはコチラから ↓
PC http://ur0.work/qnMo
モバイル http://ur0.work/qnMr