※予定稿はあったものの、変更してお届けします。
サミットがおまけに見えるほど、昨27日のオバマ大統領の広島訪問は大注目された。
到着時刻など一切知らなかったが、たまたまテレビをつけたら中継していたので、私もしばらく見てしまった。
「緊急来広」と言ってもいいほどギリギリで決まった予定だ。
警察を中心にあわただしく準備が進んだことと思う。
セキュリティの面からさまざまな段取りが秘密だったようだが、それでも現職の米大統領に被爆地ヒロシマを訪問していただいたのはよいことだ。
原爆資料館の中を見学するとは思っていなかったので、たいそう驚いた。
あれを見たら、アメリカのトップだってショックを受けるはずだから。
被爆者の父がアメリカ人の生徒を担任していた
おそらく全世界に配信されるであろう大統領のスピーチなので、誰もいなくても私も直立不動でテレビを見つめた。
オバマスピーチをプレゼンテーションの見地から分析してみると…
プロンプター(原稿の画面表示)はなし。
手元の2リングのファイル形式の原稿をめくりながら読んでいた。
ジェスチャーはなし。
日本ではこのようなスピーチがふさわしいとアドバイスされた可能性が高い。
政治的事情で簡単に“謝罪”はしてはいけないのだろうが、ひと言ひと言、慎重に選ばれた言葉で紡がれたスピーチとなった。
目の前の数十人、数百人に向けてではなく、全世界に発信するとき、目はとても遠いところ(2km先くらい?)を向くことも知った。
このスピーチならば、見ても、聞いても、怒り出す国民はいなかったのではないかと推測する。
アメリカの大統領としてはあれが精いっぱいだが、彼個人が私人として語るなら別の言葉が出てきたはずだ。
多くの人が気づいていないであろう視点を私から一つ提示したい。
生中継を見ながら、多くの日本人があのメッセージに感動できたのは…
テレビ各局が
生中継態勢を敷き
同時通訳を置き
テロップをリアルタイムに出していたから
にほかならない。
英語の音声だけを聞いて理解できる日本人はほぼいないだろう。
そのサービスを無料で受けられるのは民放のおかげということを覚えておいていただきたい。
さて、夜になって高校の東京同窓会の先輩からメール連絡が来たことには、大統領と握手の後、抱き合った被爆者代表の森重昭さんは高校(当時は旧制中学)の先輩なのだそうだ。
私(と妹2人)の出身校は爆心地からすぐ。
おそらく最も多くの犠牲者が出た学校のはずだ。
アンデルセンも広島の魂
その高校に通っていたからだけではない。
そもそも実家自体が爆心地から近い上、被爆者の父の最後の赴任校は平和公園のすぐそばだった。
ヒロシマに生まれた者なら、DNAに刻まれた平和への思いがある。
プレゼンテーションという技術も、オバマ大統領のように、平和のために使われますように…。
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