リオ五輪が終わった後、私史上最大のミッションが降ってきた。
自分でも驚くほどの集中力で…
1人で1時間語り続けるという仕事だ。
ある組織の学習素材のCD向けに、伝え方・プレゼンテーションについての講話を録音するという。
「私、話さず決める!人なので、話すことは上手ではないんですが…むしろヘタなんですけど」
実の母からも常々、
「あなたはヘタだから、人前で話をしないように」
と言われてきたくらいなのに。
ディレクターさん と ミキサーさん
が、東京リーガルマインドでビデオ学習を重ねて某資格を取得できた私だ。
こういう学びには協力しなければ…。
お受けしたからには覚悟を決めて準備をした。
それで思い出したが、コナミ勤務時代には「コナミダイヤル」だったか、電話をかけて聞く、リカちゃん電話みたいな3分番組の構成を考えて、自分で読んで作っていたのが広報のわたくし。
さらにはダビングで量産し、宛名を書いて梱包して、全国10か所くらいに発送していたものだ。
(一部上場企業よ、どんだけ家内制手工業なのだ!)
その頃は月に2回、本社以外の事業所に出向いて、会議室でサウンドクリエイターの同僚が録音してくれていたが、「イントネーションがおかしい」と3回くらいは録り直しが続いた。
ラジオ番組だったらディレクターや構成作家さんがスタジオに入るが、今回の録音はガラスのブースの中に私一人きり。
ビジュアルも見せられない、アイコンタクトをとる相手も1人もいない。
本当に自分の声と話術だけで闘うしかない局面は人生初のことだ。
八丁堀のスタジオで収録
60分の内容と進行を考えて行ったが、ストップをかけることもなく、予定通りに話し続けた。
自ら終わりの合図を出して、
しめて 60分50秒。
話し方はヘタだけど、一発録りのタイムキーピングはまずまずだろう。
(生放送のキューシートを毎日見てきたのだから、それはできないと困る)
途中、自分でも「今、発音がおかしかった」と思う部があったが、ミキサーさんから指摘されたのは1か所のみ。
「楽ちん」。
この1語だけをもう1回吹き込んだ。
後で差し替えてもらえるらしい。
現代のデジタル編集ってスバラシイね!
あとは中断も録り直しもなく、1回で終えたわけだから、私にしては上出来なのでは?
その場で、1分程度音声を再生していただいたが、ダイヤルの頃と比べたら、格段に上手になっている気がする。
(感想には個人差があります)
それにしても、60分も話して、なまった1語が「楽ちん」な私って何なの?
(広島ケンミンは「軍艦」「缶詰」がなまってバレる)
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