昨日のようで、まだ今日の5月27日の未明、初の六本木アートナイトへ。
キューピーの♪タラコソングでサイレント・シャウト
六本木アートナイトとは、日本を代表する観光名所・六本木ヒルズを所有、運営する森ビルが中心となって行う、夜間メインのアートフェスティバルだ。
そこで、ダンスの師匠、近藤良平さんがリードして盆踊り的ダンスを踊るイベント、「六本木夜舞場」(ろくほんもくよまいば)が行われてきたということは知っていた。
今年が6回目とのことだが、なぜか過去5年踊っている場合ではない状況が私には続いていたようで、やっと初めて参加できる機会がやってきたのだ。
「行ける時に行っておく、やれる時にやっておく」
が今年のテーマなので、とにかく一度体験してみることにした。
昼間では伝わらない作品が多い
ただし、開催されるのが世にも不思議な時間帯なのだ。
深夜3時~3時半。
真夜中のことを「丑三つ時」(うしみつどき)と言ったりするが、この時間だと「寅一つ時」だ。
六本木までの終電は最寄り駅出発が0:10分で、帰りの始発は5:11。
ダンスは30分なのに、とにかく5時間六本木で過ごさなければいけないという大問題が生じる。
ウイスキー「響」をグラスに入れた展示も幻想的
過去のサイトには、(ひとり)ぼっちでも楽しめると書いてあったので、とにかくそれを信じて単独、出かけてみた。
(こんな誘いに応じてくれる酔狂な家族、友人などおりません)
まずは、場所の確認でアリーナまで。
木製の仮設タワーからいろいろなものが出る前衛的パフォーマンスが繰り広げられていた。
おしゃべりみたいなセリフを台本通りに読み上げる不思議パフォーマンス
5分くらい鑑賞するには面白いのかもしれないが、イスに座って何十分も凝視している若者中心のオーディエンスは、なぜ真夜中にここに来て黙ってステージを見つめているのかさっぱりわからない。
その後、東京ミッドタウン会場や24時間営業のラーメン店などで時間をつぶして、開演の20分前に再び会場に戻ってきた。
3人組女子の究極の”超コンタクト”
多くのパイプイスが設置してあるのにどうやって盆踊りを?と思ったが、アルバイトではないイベンター集団がわずか10分でイスを撤収、簡易ステージを組み立てて設営終了。
プロの仕事って素晴らしいな。
10分で劇的転換
近藤式短い時間での振り移しには慣れているものの、このイベントではなんと30分で4曲も教えて、踊って、繰り返して…が展開された。
普通の人に踊りを楽しませるって、本当に高度な技術が必要なんですよ。
やぐらじゃないの、お立ち台なの
これまでは寒い季節に開催されてきたそうだが、5月は長袖を着ていれば凍えるようなこともなくて、一同にこやか。
浴衣とか着ていくべきものなのかわからなかったが、演者も参加者もそんな人はいなかった。
スニーカーにカーディガンで出かけて恥をかかずに済んだわ¥。
さて、六本木ヒルズはオフィス棟のほか、住居棟もある。
真夜中に大音量で大騒ぎしては苦情が殺到するということで、和太鼓もなし、音響もアコースティック系の静かなもので、スタッフが「拍手は心の中で」という札を示していた。
そうか、都会ではサイレント盆踊りがトレンドなのか!
照明を背負ったパフォーマーもちらほら
そして、踊ったオリジナル曲盆踊り曲の歌詞には「帰りたくない、帰れない」というフレーズもあった。
そう、楽しく踊り終わっても、公共交通機関で帰宅できる人は一人もいないんだからね。
その問題がなければいいのだが…。
そもそも、なぜこの往復に電車が使えない時間帯の開催なんだろうなあ?
ぎゅっと凝縮された30分間
おそらくは、照明を使ったアート作品が多いからというのが理由だろう。
インスタ映えする作品を見ながら、“これ、美術館やホールとかで展示する時はどうするんだろう?”と考えてしまったもの。
貼り出された情報はそこそこわかりやすいのに
開催時間帯以外、主催者側に要望したいことは、オフィシャルサイトやプログラムパンフレットが非常にわかりにづらい。
どこに何があるか情報の格納場所がわからない。
英語表記でオシャレかもしれないけど、読む人の99%は日本人だ。
アートって、突拍子がなく理解が難しいもののほうが偉いような風潮があるが、30分で楽しく踊れるわかりやすいアートもあるわけだから、運営には改善の余地もあるはずだ。
次回あっても、行くかどうか、中年以上は微妙だよっ!
(にしおかすみこ風で)
柱をニットでくるんだ作品も
六本木アートナイト2018
http://www.roppongiartnight.com/2018/
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