今日は朝から区民センター窓口に用事で出かけたが、ほんの10分で終わるはずが待たされること実に2時間25分。
待ち時間のおかげで見られた稀有な動画
これで予定が大狂いしてしまった。
待つとわかっていたら本など持参したが、何も暇つぶしのものがない。
仕方なく、ロビーにあった展示を見て待った。
ITを活用しない昔ながらの手続きでこんな事態に
最近あちこちで見かけるのだが、羽田空港の増便に関連して説明会や展示が繰り広げられている。
成田も羽田もパンク状態なので、飛行経路を変えて1日50本増便する計画なのだそうだ。
羽田の話でなぜ豊島区や北区の住民に説明するの?と思っていたが、計画ではそんな住宅街というか都心上空を飛行機が飛ぶことになっていた。
わが家(〇印)は航路からはずれている
地図を見ると、埼玉県の川口市や練馬区あたりはもろに通り道になるらしい。
騒音や落下物を心配して住民運動が起こらないように先回りして弁明しているように見えた。
今さら羽田空港を活性化したら約50年前の成田空港の三里塚闘争などは何だったのか?とおばさんは考えてしまうが、そういう背景は別として展示物はすばらしかった。
ポスターもグラフィカル
動画をタブレットで、説明はポスターで紹介してあるが、わかりやすく情報が整理されているし、見やすい、理解しやすいための工夫がさまざまなに施されている。
というのも、私が学会発表のガタガタのポスターを大量に見てきたからかもしれない。
特にデザイン学会のポスターがひどい。
“これが仮にもデザインに携わっている人間の作ったものか”というほど。
中でも注目したのが、大学生の主人公を立て、物語調でシンプルに必要性を説く解説動画だった。
Before → Afterも
背景はずっと白。
そこに黒の簡単なイラストが出たり消えたりしてストーリーは進む。
素人撮影動画
https://www.youtube.com/watch?v=EpEyXj3K2qo&feature=youtu.b
大きな特徴として
文字がない
のだ。
文字を使わず、ビジュアルで意味を伝える手法をインフォフラフィックスと呼ぶが、その画面が動いている。
しっかり数字も使って表現されている展示物
私は瞬時に
モーション・インフォグラフィックス(MIG)
と名づけた。
厳密にはイラストと一体化した「NANEDA」「NARITA」などの文字はあるが、テロップやキャプションとしての文字(日本語)はほぼ登場しないのだ。
白と黒 イラストのみのプレゼン
これ、すごいわ。
何回見ても私は飽きなかった。
12月にホワイドボード動画という手法のセミナーに参加して、やり方を簡単に聞いてきた。
さらに、その制作に必要な道具を100円ショップで買ってきた。
これ、たぶん、私にも作れるわ。
絵だけで説明していく画面ってこんなにもスッキリ。
こういう表現ができるよう、私も考えてみよう。
手描きイラストお撮影でもできるし、イラストパーツをデータ化してPowerPointでも同様の動画は作れそうだ。
普段なら展示など見なかったが、2時間以上も待ち時間ができたからこそ、この動画が見られた。
雪の日の待ち時間に感謝しなければ。
人生、どこにどういう出合いがあるかわからないものだ。
それにしても、国土交通省はこのプロジェクトに莫大な費用を投下している。
ウエブサイト、動画各種、展示物、什器、ニュースレター、説明会ほか。
まるごと受注したのはどこの代理店なのかな?
「羽田空港のこれから」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/
好評発売中!
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