元国際協力機構理事長の緒方貞子氏の死はJR電車内の共同通信の5言語ニュースで知った。
新聞記事も事実だけが淡々と
日本語では元高等弁務官とあり、多言語では元JICA理事長と記されていた。
あの縦に並んだ文字列はただの翻訳じゃなくて、その言語の人にピンとくる肩書(修飾語)が付けられていると知った。
そういえば、デパートなどの壁の共同通信の電光掲示板ニュースもいつの間にか姿を消している。
私も一度もだけお目にかかったというか、お姿を拝見したことがある。
2004年ごろの勤務先がJICAの英語部分の広報(webサイト、ニュースレター等)を受託していたので、緒方さんが理事長に就任した時の記者会見に出ていたのだ。
テレビも新聞も来るので、照明がつけられていたが、それがまぶしいと、非常に不快な顔をされていた。
さらには、「照明をつけないでくれ」とも実際に本人が口にされていた。
いやいや、報道陣はそれが仕事だからそういうわけにはいかないわ。
持っててよかったエコバッグ
(私は一応JICA広報側の人間だったが)
”あなた、組織のトップとして、いったいこれまでどれだけの記者会見をしてこられたんですか”とも言いたくなった。
「別にぃ」の沢尻エリカじゃないんだから。
政府系機関のトップなら、そこは「今日はお忙しい中、お集まりくださってありがとうございます。日ごろからJICAの活動にご協力いただき感謝いたします」と言うべきところよ。
難民救済など、銅像が建つような偉業を残されてきた方ではあるが、マザー・テレサや美智子上皇后さまみたいに慈愛に満ちているわけではない。
私が取材で出会った中で最も態度が悪かったのがその時のこの方だ。部下にあたる職員さんもピリピリされていた。
10/30 元光GENJI大沢樹生来店の貼り紙が
マスコミ各社、経歴として事実は書き並べるものの、”やさしいお人柄”のようなエピソードが出てこないのは、そういう理由だと思う。
これも一人の人物が亡くなった後の感想の一つだ。
それくらい、私はあの日のことがいやだったのだろう。
世界的な偉業も大切だが、まずは目の前にいる人に対してやさしく接することがもっと大切。
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