たった今入ってきたニュースです。
人生で初めて徘徊の高齢女性を保護しました。
最寄りの交番まで肩を抱いて歩いた
仕事が一段落してパソコンの時計を見たのが0:01だったから、0:03頃だったのだろうか。
家のチャイムが何度も鳴らされた。
酔っ払いのピンポンダッシュかと思ったら、長時間続く。
壁もドンドンされるし、声も聞こえる。
仕方なく玄関先まで出たが扉は開けなかった。
「どちらさまですか」「何のご用件ですか」。
女性のようなので開けたら、小柄なおばあちゃんが立っていた。
「私ねタナカ(仮名)だけど、この辺じゃ知らない人はいないんだけど…」
の後が続かない。
どうやら迷子というか、自分の家がわからなくなってしまったらしい。
こういう状態を一般的には徘徊老人と呼ぶ。
たまたま在宅していた家人に「交番まで連れていってあげなさい」と言われ、上着を羽織り、付きそって最寄りの交番まで。
交番もそう遠くはないが、実は本署のほうがはるかに近いことに途中で気づく。
緊急時は判断が鈍ると私もわかった。
(交番:徒歩6分程度、警察署:徒歩2分程度)
深夜工事の時間帯
お連れして、自分の連絡先を伝えたらすぐに帰宅できたのだが、こういう事例はどれくらいの頻度であるのだろうか。
氏名=タナカカズコ(仮名)、住所=王子(仮称)程度は言えるのだが、ショルダーバッグの中は空っぽ。
鍵も名札のようなものも何もない。
途中で、娘さんがいる、銀座に働いているという話はうかがったが、それ以外の手がかりはないのだ。
交番の警察官2人も初めて見る顔だと言う。
これからどうやって家族や住所を探すのだろうか?
それとも家族からの捜索願い頼みか?
80代だろうか、その方の服や持ち物はこぎれいで、歩きは全く問題ない。
白髪を茶色く染め、声もはっきり発音されている。
そんなに元気に見えても、自分の家がわからなくなってしまうのだ。
私はショックを受けたし、見ず知らずの人なのに悲しくなった。
笑点では林家木久扇師匠がしょっちゅう徘徊老人のネタをされるが、今日からは全然笑えないだろう。
(録画予約済み)
最初は真夜中に面倒なことに巻き込まれたと思ったが、途中から、私だってこの先徘徊老人となってどなたかのお世話になるかもしれないのだから、1回の付き添いくらいしておいてもいいと考えることができた。
まずは親がそうならないか。
次に、自分やきょうだいがそうならないか。
一気に心配になってきた。
そういう年頃になったら、連絡先を身に着けるようにしよう。
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