Facebook等で見かけて、”何なんだろうなあ”と思ってきた「7日間ブックカバーチャレンジ」。
私だったら、ここから7冊毎日投稿するが…
数日後、私にも回ってきた。
なんでも、自分のおすすめ本を説明なしで、表紙の画像だけをSNSで紹介するものだとか。
そして、毎日誰かにその役を依頼する。
つまり、7日で7人に拡散者が増える。
直列か並列かはわからないが、おすすめ本が世の中にネズミ算方式で流通していくというわけだ。
連ドラで大正時代のプレゼン資料(事業計画書)を見かける
私に直接連絡してくださったのはとても恩義のある社会的に地位もある方だ。
私が見かけてきたのも、国立大学の教授に、ベストセラー作家、カリスマ編集者など。
皆さん、恩義のある人から依頼されてやっていらっしゃるのだろう。
私がやるのは意外と楽だ。
自分の著書を7日間写真で見せればいいだけだし、宣伝にもなる。
ただ、誰が始めたものか全くわからないのだ。
ネット検索してみても発起人の名前や組織の名前は出てこない。
自分に紹介してくれたのはよく知っている、お世話になっている方かもしれないが、元をたどれば、誰が何のために始めて、流布させてることなの?
それがわからないので、私はお断りした。
7人の友だちを巻き込むのはイヤだ。
「50代の親=おばちゃん」らしい
古くは私が小学6年の時に同級生から受け取った不幸の手紙に,さかのぼる。
不思議とそれを○人に書いて出さないと自分が不幸になるとは全く考えなかった。
「くだらない」と思って手紙を書くことはせず、差出人には「私で止めたよ、こんなこと広めないで」とひとこと伝えておいた。
そういえば、mixi(ミクシィ)なるSNSでもバトンとか流行ったなあ。
「私の○○は△△です」みたいなものを前の人から指名(バトン)を受けて答えを投稿。
同じことを自分の友人に託すというものだ。
mixが流行った頃だから2005年くらいの話だ。
あれも、いつのまにか自然と消えたね。
黒胡椒入りしいたけ茶届く 万能調味料だ
一時期、同様に流行ったアイスバケツチャレンジは違った。
ALSという難病に苦しむアメリカ人が氷水を頭からかぶって寄付を募るというチャリティー活動だと当初から周知されていたものだ。
https://www.afpbb.com/articles/-/3258838
多くの人がマネをして動画を投稿していたものだが、危険をともなう行為のため死者も出た。
それは創始者の本意ではなかったとは思うが。
出所と書くと刑期を終えて刑務所から出てきたみたいになるので”出どころ”と書かせていただくが、
何か拡散系の依頼ごとが知人から回ってきたら
・出どころ
・目的
を確認してください。
校閲とは誤字脱字を見つけることが仕事ではなく、情報の出どころを全て確認していく仕事なので、こういう思考になる。
私がもう少し年をとってもオレオレ詐欺にかからない気がしてきたわ。
巨人のテレビ局でカープ愛を語る有吉くんの番組はいいね
知り合いから頼まれたからといって、出どころも確かめずにホイホイ加担していたら、何か問題が起こるかもしれないと想像してみよう、日本の有識者たちよ。
コロナで広まったデマも、”よく知っている人が言ってたから”と広まったものがほとんどなんだから。
たとえば、○○チャレンジはショッカーが地球制覇をたくらんでやっていることかもしれないよ。(笑)
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