先日、新宿で発生した新型コロナウイルスの劇場クラスターは非常に残念な事件だ。のべ850人の濃厚接触者を出してしまったというのだから。(何回も観劇した人がいるので、実際は多少少ないはずだが)
正面から撮った写真は持っていない
おそらく中央が私
いくら建前上の”対策”をしても、3密状態にあったのだから、あれは感染するわ。
具合の悪い関係者の声を聞かなかったとなると、申し開きもできないし。
全国のみんなが一丸となって2-3か月の間ステイホームを頑張ってきたのに、すべて水泡に帰した。
(一気にホールの名は全国区になったけど)
”やむを得ず踊らなければいけない人はマスクをして踊ればいいんだよ”と考えていて、思い出した。
私、マスクをして舞台本番で踊ったことがあるわ。
マスクが潤沢にある時代で毎日自由にもらえた
2018年、静岡で2か月も合宿して臨んだダンス公演「アダルト版ユメミルチカラ」だ。
マスクをしたゴキブリスーツの上からさらにフード付きマントを着こんで1幕を踊った。
細くはない脚を全員が出した
20分くらいのシーンだが、驚くべきことに、稽古中からずっとマスクをして踊っていたのだ。
本番直前に2-3日のリハーサル期間だけ急につけても息が続かない。
呼吸が苦しいことをひっくるめての稽古だった。
元はと言えば「ユメミルチカラ」は14-15歳くらいの少女向けの作品で、彼女たちには問題ない。しかし、全員55歳以上の女性となるとさすがに身体に影響が出る。
パーツにスプレーしてわざと汚い風合いに
メンバーの中で私はケロリとしていたほうだが、どれくらい厳しいかと言うと、本番では舞台袖に一人ずつ酸素吸入器が準備され、毎日看護師さんが楽屋に待機していたほど。
不自由のメッセージとしてマスクが使われていて、だからこそ、マスクをはずした時の自由を感じられる。
短いスーツの意味は知っていたが、マントはどういう意味だったのかね?
たぶん暗黒の象徴か何かよ。
演出のメルラン・ニヤカムさんは作品に原爆や奴隷など不条理なものを込めていたが、今後の作品には間違いなくコロナ禍が盛り込まれるだろう。
その時もマスクが重要な意味を持つアイテムになるはずだ。
ゴキブリとマント ちゃんと写真に残しておけばよかった
実は今年、何らかのニヤカム作品が発表される予定だったが、演出家が来日できないので、中止。
来年以降、何か企画されるのかもしれないが、未定。
いつ招集がかかってもよいように、私もマスクをつけた状態で運動しておこう。
ダンサーの方はもちろん、それ以外の方々もマスク着用で運動しておくと、ノーマスクの時に心肺機能が向上していると思われます。
その時を楽しみに、今は、マスク着用で暮らしましょう。
好評発売中!
プレゼン・コンシェルジュ天野暢子
の辛口web日記は
ただいま【5605号】
メールマガジン【完全希望制】