久しぶりにダイエットジュースでも作って飲もうとしたが、そうだミキサーは壊れて捨てたんだったわ。
2階の自転車売り場の奥にある商談スペース
ということで、商品券が使える池袋のヤマダ電機まで。
ミキサーは2分も見ないうちに即決めたが、レジで「今こういう家計診断を受けたらもれなくプレンゼントがもらえます」と紹介された。
翌日以降の来店予約をするそうだ。
翌日は夫の還暦の誕生日でもあるし、前々から、そういう人生設計のファイナンシャルプランや保険の見直しを受けてみたかったので、翌日を予約した。
最近、ヤマダ電機はなんらかの改革をしたようで、接客はていねいになっているし、CMも暮らしのすべてを扱っているようなメッセージに変わっている。
イケメン店員と言えば、昔はディスコの店員、少し前はアバクロの店員だったが、今はヤマダ電機日本総本店入口の付近に配備されたスタッフではないだろうか。
スタッフは黒ベストでていねいな接客
そんな一環で生命保険会社も作り、その勧誘のために、無料の家計診断もやっているようだ。
数年前、私は日本ファイナンシャルプランナー協会の月刊誌で連載していたし、FP資格を持つ友人も多いはずだが、なかなか診断はしてもらえない。
第一、個人のFPにお願いしたら、いくら支払うことになるのだろう?
やはりここはまず企業が月給を払ってくれているFPの無料の診断を受けてみるべきだ。
以前から「ほけんの窓口」みたいな会社の相談を受けてみたいと思っていたから、渡りに船だ。
翌日、約束の時間にカウンターに行くと、若い担当者が待っていた。
スマホ売り場のスタッフ詰所は相当な蜜状態
自己紹介などは威勢がいいのだが、素人の私から見て、明らかに経験不足だった。
資格を取得して3年くらいということだったが、知らないことが多すぎる。
私はかなりの書類を持参してあげたと思う。
少なくとも、私が受け取れる年金額ははがきに書いてある通りで、検算する必要はない。
夫の厚生年金、退職金は勤務月数によるというので、「○年4月から〇年3月までの年数に12をかければ出る」と教えてあげた。
その年数を暗算しようとされるので、「ここに大きな電卓があるんだから、正確に引き算してください」とお願いする。
私は年収とか聞かされていないが、公務員だったら公開する義務があるから、どこかの県の職員の年収なんてネットに出てるよ。
60歳退職で65歳まで再雇用により収入が激減すると勘違いされているので、何度も「65歳定年なので、60歳以降に年収ががくんと下がることはありません」と伝えた。
ビックカメラの壁面はスマホ画面
家族の誕生日は事前に入力しているのに、「奥さま生年月日は?」と聞くし、「今日が還暦の誕生日当日だから来た」と話しているのに「ご主人の生年月日は?」と聞かれる。
2021年から60を引いたら生年はいくつ?
今日誕生日の人の生まれた日は何月何日?
和暦と西暦の変換も手帳を確認しないとできないようだ。
お客さんは事前に情報を伝えているんだから、よく把握してから商談に臨まないと。
一生の大事な話を、こんな知識の薄い営業マンに託すことは絶対にできないわ。
極めつきは、1時間45分も面談して、「老後はだいたい大丈夫だと思いますよ」と言って、何の資料もくれなかった。
いやいや、生保の人って相談したら、何歳までにいくらかかる、何歳からこれくらい必要みたいな三角形が登場するような設計書を作ってくれるよ。
納得したのはキミだけで、私は何にもわからないし、会話した結果を家族の誰かに説明しようにもその素材がまったくないよ。
せめて、ヤマダ生命のパンフレットくらいちょうだいな。
これで解散したらお互い、ただ時間を無駄に過ごしたことになるでしょ?
「面談の中身を見える化してください」とお願いして店を後にした。
ミキサーを買いに行かなきゃ受けなかった相談
今の時代、生保各社はデータを入力すれば、そういう資料が自動作成されるようになっているはずだ。
「キミ、ただ話を聞くだけではなく、会社の端末にデータを入力しなさい」
あまりにアウトトプットが出てこないので、そばで暇そうにされているベテランさんに側に付いてもらいたかったんだけどな。
でも、会話の中で我が家の家計の概要はつかめた。
ずっと行きたかった、本物の「ほけんの窓口」に行って相談し、介護保険のパンフレットをもらってこようっと。
ヤマダの窓口さん、本質に気づかせてくれてありがとう。
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