北区には3つの文化会館があるが、その1つが赤羽駅近くの赤羽会館。
御茶ノ水に混雑回避が考えられた町中華あり
昨年、還暦ダンス公演「RockziU」を行った場所だ。
最近、関係者の一人と昼食を共にする機会があり、海鮮丼を食べた後の二次会として喫茶店を探していた。
が、どこもNGで、最後に赤羽会館の喫茶室を思い出した。
そこで1階のタケサンカフェに初めて入ってみたのだが、セルフのカフェなのにオペレーション(運営)が非常に悪い。
take3's cafe
どう悪いかと言えば…、客がレジ前で「アイスコ―ヒー1つ」のように注文すると、それを受けたスタッフがグラスを持ってアイスコーヒーを入れ始めるのだ。
アイスクリームをトッピング…となると奥にアイスを取りに行ったりする。
するとレジが不在になってしまうので、次の人が出てきてレジをやる。
「ドリアセットをお願いします」となったら、またその人がトレーをセット、紙ナプキンを置いて、フォークを置いて…とやるので、また次の人がレジに来て客対応。
責任者不在でスタッフが右往左往の委託カフェ
この繰り返しで、大したメニューもないのに、行列が途切れない事態を引き起こしていた。
席に着いて友人と「この店の担当とオペレーションは抜本的に見直す必要がある」と話し合った。
そんなにメニューがあるわけでもないのだから、昔の食堂のようにプラスチックの札の食券制にするのが一番いい。
コーヒーが赤、アイスコーヒーが青、アイスクリームのトッピングが黄色で、コーヒーフロートなら青札の上に黄札をのせるという単純な方法だ。
藝大の音校の学食なんてコロナ前もずっとそうだった。
食券はもちろん手売り!
のれんが歴史を物語るビジネス街の店
それでレジはずっとレジをやり続け、ドリンク担当はずっとドリンク担当、調理担当はずっと奥で調理。
これなら従業員同士が狭いカウンターで行き交うこともない。
ドトールコーヒーやサンマルクカフェなどは普通にそうしているはずだけどなあ。
そんなことを考えていたら、順天堂にお見舞いに行った帰りの御茶ノ水で「やまだ」という町中華で食券システムに出会った。
先払い制で、おつりやまとめ払いの心配もなし
入り口入ってすぐのレジで注文すると札が2枚出て、1枚を持って客は席に着く。
もう1枚は厨房に渡されるようだ。
出来上がった料理を運ぶ人は運ぶだけ。
当然ながら、中華鍋を振って調理する人も調理に専念。
洗い物担当も洗い物に集中できる。
これで従業員同士がぶつかるような動線は回避されていた。
食券制で従業員がおひやを出す余裕も生まれてくるね
プラスチックのカードは1度買えば、半永久的に使えるんだし、なぜそうしないかな。
ITもAIもない70年前から続く老舗・町中華は飲食コンサルタントに言われなくてもこういう工夫をしてきたのだ。
量が多すぎたが無料のパック詰めで持ち帰らせてくれた
赤羽会館の喫茶室にはぜひマネしていただきたい。
やまだ(山田屋)
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