知人からチケットをもらい、吉永小百合主演の映画「こんにちは、母さん」を見てきた。
浅草の対岸、向島が舞台でスカイツリーがたくさん登場した
(その後に行った北とぴあから望む)
いただいたチケットなので感想も伝えなければいけないから絶対に見に行かねば。
ところが、封切から4週間も経つとどんどんクローズしていくのは「大名倒産」で経験済みだ。
いろいろ検索して土曜の朝一番でTOHOシネマズ上野で見ることに。
このビルが竣工した時、藝大修士のデザイン科がウインドーのディスプレイを任されたので6年たって初めて入ることになる。
ビルのオープン前、藝大ウインドー脇に行列
行ってみていろんな気づきがあった。
●複雑な券売システム
私はテレホンカード状のチケットをもらった。
席指定するため券売機を使うが、バーコードが全然読み取られない。
スタッフを呼んだら、スクラッチ部分を削らないとコードが出てこないそうだ。
でも、こする前にも別のコードはあったけどね。
しかも、削る道具がないので、スタッフがカウンターからもんじゃ焼きのヘラを出してきた。
帰りにエレベーターで妙齢の女性と二人になったが、「映画はよく見られます?昔の映画館と変わりすぎて、チケットのこととか全然わかりませんでした」と声をかけられたほどだ。
このマシンの前で何度も操作が止まった
●キャスティング
主役は大泉洋でなければいけないが、母親役は吉永小百合でなくても、娘役は永野芽でなくても十分成立するストーリー。
せっかく美しいおぐしなのに、吉永小百合にわざとらしい白髪のカツラをかぶせるから、吉本新喜劇みたいに見えた。
山田洋次監督は寅さんの「男はつらいよ」シリーズで知られるが、もしかしたら寅さん役の渥美清の後継者は大泉洋なのかもしれない。
ポッポコーンとコーラの習慣はないので
カフェサンマルクのモーニングを買って持参
●フィルム撮影
エンドロールで目に留まったのは、吉永小百合ウイッグ担当、吉永小百合メイク担当と、現像所だ。
ということは、この映画、フィルムで撮影されているのだろうか。
●はちゃめちゃ物販
映画は松竹配給なのに、東宝で上映されている。
売店では上映中の映画の関係グッズが売られているのは理解できるが、9月末にあったサザンオールスターズ結成45周年ライブのコンサートグッズも売っていた。
売店のフロアまでは誰でも行けるので、グッズが欲しい人はこちらで買うといい。
サザンのタオル、Tシャツ、帽子などが山積み
●監督が超高齢
本作の山田洋次監督は92歳。
生涯現役の仕事人という意味では、監督の存在はいろんな方に希望を与えるかもしれない。
が、映画界に働く人間からしたら、トップがいつまでもその位置にいたらいつまでたっても仕事が回ってこない。
だって、70歳になっても、80歳になっても、監督として映画を撮る機会はないんだから。
お願いですから、助監督に映画を撮らせてあげて
それでは20代の若手スタッフは未来に希望が持てないではないか。
私だったら、テレビやYouTubeの仕事に転職するだろう。
監督も映画は撮っていいから、マイナーなものにシフトして、商業映画の監督は後進に譲るという発想ができませんかね。
向島の足袋屋が舞台だったので思い出して映画館向かいの
和服店で外反母趾専用足袋を買って帰る
そんなことを考えていたら、映画を純粋に楽しめなかった。
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