先日広島に24時間だけ帰ったとき、駅から市電に乗って比治山橋たもとのパン屋「アロフト」に寄った。
私が大学4年生の時にアルバイトしていた店が、パン屋と呼ぶには失礼なほど支店や関連ショップがたくさんでき一大グループになっていた。元はその土地を持っていた材木店がマンションに建て替えたのを機に副業的に始めたパン屋さんだった。学業に部活にバトンと忙しかった私はアルバイトをする時間がなく、実家近所のこの店で朝5時~8時の短時間だけ働いていたのだ。(朝が強いのはその頃からだね)
出勤して最初にやるのは大鍋でカスタードクリームを作ること。30分くらいでできるので冷ましがてら、その後はサンドイッチに日付印を押したり、フォンダンを溶かしたり、コロネにパラフィン紙でフタをしたり…という、製造補助みたいなことをやっていた。
女子大生だから…ということで、途中からは上の階にあるマンションの1室の更衣室で、一人電卓で原価計算をしていた時期もある。パンの原価率がいかほどか自分で計算して知ったことは私の大きな財産だ。
短時間勤務の割に、まかないではレストランのモーニングと同等以上のモーニングを食べさせていただき、就職内定の際にはお祝いなどしてくださり、ありがたい職場だったよね。
世の中に数え切れないほどのパン屋があるが、この店のクリームは本当の本当に手作りですから。それだけは私が保証しましょう。
広島の方はごひいきに。
プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【第2801号】