私のやることリストには何十もの項目が並んでいる。
私やっぱりお絵描きが好きだったのかもしれない、パステル大好き
その中でも、期限のあるもの、たとえば確定申告の手続きなどは優先的にやるのだが、期限のないものは後回しになる。
でも、この年末年始にどうしても終えたかったのは、色彩学の課題作品の整理だ。
色彩学とは本来、東京藝大の教職課程だったか先端芸術科だったかの必修科目で、私たち大人学生も履修できた。
それが東京五輪が終わった2021年9月末の3日間のことだ。
ひとけのないホームから仕事始めに向かう
本来、教室を中心に行うのだが、コロナ禍中ということもあってオンライン。
私はネズミからの避難でシェアハウスに住み始めた時だった。
多くの人は働きに出るので、がらーんとしたハウスの中で一人課題と格闘していた。
今は音校も含めた学長になられている日比野克彦先生が、3日間で色に関して100の指令を出される。
それを、色鉛筆やパステル、サインペン、クレヨンなど、自分の好きな画材でアウトプットしていくのだ。
単純に割っても1日33題。
それをひたすら描いていく。
確か30分~60分くらいで5題ずつ出されるのだが、間に合わないから、できそうなものから手を付けていく。
出来上がったら、そのユニットごとに写真に撮って、事務局に提出することが課題だ。
私は100題すべて締切時刻までに提出した。
カルチャーセンターのノリで参加しているシニアさんたちは「間に合いませーん」と言って、夜や翌日提出したりもしていたようだ。
そんな態度を先生や助手さんたちはしっかり見られている。
そんな取り組み方だけは絶対にイヤで、真剣に私の最大瞬間風速を出してみた。
赤羽のカトリック教会は年始もクリスマス仕様
そのあたり、本物の美大生(および出身者)は取り組み方が違う。
規定の時間内で描いてナンボなのだ。
いくら素晴らしい作品でも、締切に間に合わなかったら、0点。
何もしなかったのと同じになる。
入試で時間切れになったら、それで評価されるんだから、そういう時間管理は予備校で徹底的に訓練してくる。
あとは、私が各種文章を書いてきたことも関係しているだろう。
日比野色彩学は言葉に強い人のほうが、サクサク答えを出していける。
発見さえできれば、すぐに手が動かせる感じだ。
ただスケッチやデッサンが上手なだけではまったく太刀打ちできない。
意外かもしれないが、美大では言葉や文章力が求められるのだ。
博士号を取得した知人も、指導教員の先生方から「本を読め」「言葉を増やせ」と言われ続けたそうだ。
私も須永先生から、本を読む、論文を書く、問いを立てるという行いを学んだ。
余裕はないものの、100題を楽しめたと思う。
ラジオ体操式にスタンプを集めるスタイルは目標達成に有効だ
1題目は「外で葉っぱを拾ってスケッチする」だったはずだ。
感情を色で表現したり、数字を色で表現したり…といろんなお題があったが、私が一番好きだったのは、色を主人公にして4コマ漫画を描くもの。
私はブラックくんとホワイトくんを登場させ、皮肉を交えた漫画にした。
本来用紙の上部にお題を書いておけばいいのだが、それを写す時間がもったいなくて写せなかった。
クリアファイルだけは1年半前くらいに買ってきておいたのだが、それを1月3日にやっとのことでファイリングできた。
新年から1日に少しずつ物を捨てているところだが、このファイルだけは人生の最後まで捨てたくない。
こんな色のワーク。
色だけでなく、これまでの人生観や自分の考えていることが浮彫りになります。
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