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Channel: 【日刊 ノボちゃん】
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「いいね!」のもつれ

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私がfacebookを使うようになってからの積年の思い、今日まで我慢してきたが、けさのある「いいね!」を目撃して堪忍袋の緒が切れた。“いつ書くの? 今日でしょ?”。


他人の投稿や写真に対して「いいね!」というボタンで好感を示すのがSNSの特徴だ。mixiにもtwitterにもあるが、facebookはそれが顕著だ。私も本当に「すごい」と思ってクリックしてしまうことはあるが、大半は義理のようなものだ。


私の場合、すべてのSNSは投稿するほうが多く、あまり人の投稿を読んでいない。ただ、たまたま読んだなら、この人のコメントには「いいね!」しておかないと立場上まずいんじゃないか、この人には「応援してますよ」という姿勢を見せておかなきゃまずいという思いがよぎって、「いいね!」をクリックするのだった。


ただ、これが度を過ぎると人間関係にもつれが起きると思う。痴情のもつれで殺人…というようなニュースを見聞きするが、現代は「いいね!」のもつれで殺人が起きても不思議ではない状況に発展している。


たとえが難しいが、同じ会社の部長が部下とfacebookでつながっていて、同じ部のA子ちゃんにはいつも「いいね!」をつけているのに、自分には全くつけてくれなかったらどんな気持ちがするだろうか?また同じ会社の別の部のB男にばかり「いいね!」していたら…。会社に行って、部長やA子、B男とデスクを並べ、会議に出たり、ランチに行ったりした時、平静を保っていられるだろうか?


同じ会社の同じ部署でもイヤなものだが、部長がいつも「いいね!」をつけているのが、ライバル会社の同職種の女性だったらどうだろうか。部下の私たちのことは「いいね!」してくれないのに、ライバルにあたるよその企業のB子さんの投稿は読んで「いいね!」をつけていたら、私よりよその会社のライバルのほうが大事なの?と考えてしまうのは当たり前だ。当然、仕事に対するモチベーションも下がるし、そもそもその上司に対する信頼関係などゼロ以下に落ちてしまう。


学校の先生が、自分のクラスで特定の生徒にのみ「いいね!」したり、よそのクラスの生徒や、はたまたよその学校の生徒に「いいね!」したりするのと同じだ。“担任なのに「いいね!」してもらえない私って、先生からよっぽど嫌われてるの?”と考えてしまう。そうそう、担任と考えるとわかりやすい。


そのあたり、私は営業もやってきたし、部下も持ってきたので敏感だ。“少ない「いいね!」をつけるなら、どういう立場の人を最優先”ということは心得ているつもりだ。


日々「ああ、またこの人、私じゃなくて、よそのライバルさんに『いいね!』してるのね」とがっくりきている私が、気持ちよく仕事ができるわけもない。私はその人から全く応援されてないことを思い知らされることになる。「ライバルさんの10分の1でいいから、たまには私にも『いいね!』を押してよ」と言いたくもなるのだ。


逆に仕事上の義理もないのに、私にしょっちゅう「いいね!」してくださる業界関係者の方に対しては、「いつかお仕事をいただいたら必ずや全力で頑張りますから…」と手を合わせている。


テクニカルなことではなくて、faebookを利用した人の心の持ち上げ方の本など書いてみたい。こういう悲しみを抱えた著者なら本当のところが書けるはずだ。



★今日はさすがに関連写真ナシ
【日刊 ノボちゃん】

麺を入れたら大変なことになるのでワンタンスープ(西新宿)


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串カツの〆は「肉吸い」


【日刊 ノボちゃん】
昔ながらの喫茶店のハンバーグランチ



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ただいま【第2986号】


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