1本の映画を紹介したい。
「ラジオの恋」
新宿駅から近いミニシアター
広島のラジオ・パーソナリティーが主人公の映画だ。
ひと言で言うと、
“ラジオで起こる、奇跡の物語”
だろうか。
朝から大行列
この映画は私の出身地、広島市で撮影されただけでなく、私と相当ゆかりが深い。
まず私は学生時代、舞台となる放送局、RCC中国放送のラジオ制作部でアルバイトをしていた。
プロデューサーは大学1年の時に、新入社員だった門田大地さん。
(入社時の門田さんは、DJの相棒のディレクター役の方にそっくり)
監督・脚本の時川英之さんも高校の後輩だそうだ。
多くの人に見ていただくためにも、まずは私が見ていないと話にならないので、予定をこじ開けて見てきた。
完全入れ替え制らしい
映画のほとんどは、私の実家のある竹屋小学校、国泰寺中学校の校区、父が働いていた幟町小学校の校区内で撮影されたようだ。
ここまで身近なロケ地だと、
「そこで飲んだ後に、あそこらは歩かんじゃろ?」
「そこを歩いて行った先に、それはないじゃろ?」
の連続だ。
さらなる気づきは、
ラジオにはスポンサーが付いているので、CMが入る。
メッセージを家庭用FAXで受けることはない。
DJ以外のスタッフが一人というのはありえない。
(ディレクター、技術ほか、もっと大勢で番組を作っている。私がやっていたように、はがき仕分けやプレゼント発送のアシスタントもいる)
RCCのスタジオは密室で外からは見えない。
午前中のラジオ生放送時間に営業しているお好み焼き屋さんなどない。
…という視点で見られるのは、すべて本物を知っているからだ。
映画であって、ドキュメンタリーではないので、あくまでフィクションよ。
それでも、こうして映画になって改めて見ると、広島はやっぱり川と橋の町じゃね。
パリみたいに撮れている場所もたくさんあった。
映画を見た人は広島に行きたくなるんじゃないかね?
昨日のブログ(http://ameblo.jp/e-presen/entry-11993937785.html )で、宛名書きを徹底教育されたのは、この放送局でのことだ。
ラジオという顔の見えないメディアゆえのストーリー展開もあった。
小説や脚本は、こんなふうに書いていくのね。
私自身、東京でラジオを聞くことはない。
会社でラジオを聞いていいわけはないし、車も運転しないので。
最近はポップコーンにいろんなフレーバーがあるのね
でも、映画中で、ある登場人物が主人公に向かって
「聞きたくなくても、広島のどこに行ってもあんたのラジオが流れとる」
というセリフがあった。
主人公の横山雄二さんは、RCCの局アナなので、広島の人なら誰でも知っとるんじゃろうね。
カープのナイターの実況もやるし、今でも広島市民にとってRCCラジオはなくてはならない存在なのだろう。
私もいちリスナーとしてはがきを書いて、読まれたことがあるし、それに気づいた友人もいる。
RCCラジオは双方向で身近なメディアなのだ。
そして、RCCはTBS系列でテレビも放送している。
私の「伝える仕事」のスタートがコレだったので、週に半日とはいえ、テレビではなく、ラジオ番組の制作に携わることができたことは幸運だ。
大号泣した「Little DJ」に続き、ラジオDJの映画って、なんで懐かしく、せつないのだろう。
久しぶりにラジオが聞きたくなった。
首都圏の皆さんが見られる期間とホールはごくわずか、せひ見てください!
ラジオの恋 新宿武蔵野館にて絶賛上映中!
http://radiolovefilm.com/
地方でよく映画が作れたものだ
私がなぜこの放送局でアルバイトすることになったかはこの本に書いています。
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プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は
ただいま【3630号】