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「鬼」気くばり

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ここ数年、自分で買う本、いただく本が、どんどん積み上がっていくばかりだ。
が、これならすぐに読めるかな?という本を読んでみた。


最近のランキングで見かけて即購入


一気に読んだのは…


電通マン36人に教わった36通りの「鬼」気くばり (講談社+α文庫)/講談社
¥497
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世界一の広告代理店「電通」の社員がやってきた、世界一の気くばりを解説した本だ。


新卒で入ったのが広告代理店だった私には「ある、ある」の話が続いた。


今も昔も、“接待なら、広告代理店とテレビ局の営業マンにはかなわない”と思い続けているから。


大学生で初めてやったアルバイトがテレビ局、社会人最初の職場が広告代理店という私は、その後の仕事で、これらの業界で身につけた社会人常識が、別の業界では常識ではないことを知る。


新雑担当、久しぶりに帯封を作る


会社のロッカーに弔事用の黒いネクタイと腕章があるのは当たり前じゃないの?
接待でクライアントがお帰りになる時には玄関にタクシーを呼んでおくのは普通じゃないの?
取引先の方には女性も含めて全員にバレンタインのチョコは贈るでしょ?


広告会社で普通にやっていることは、別の業界では普通ではないらしい。


私がいた会社はそう小さくもなかったが、それが世界一の会社ともなると、気くばりが徹底している(=通称「鬼」気くばり)という本だった。


帯には(業界2位の)博報堂が劣っているように書いてあるが、広告代理店の人だったら、一定レベル以上の気くばりはできます!


CAだったら、どこの航空会社でもこれくらいはできる、というのと一緒。


バックのボードもここ20年のものよね


当時も一応ライバル関係にあったので、よその会社である電通さんのことは知らない。
その後の人生でも電通の知り合いなどほとんどいないので、彼らのスタイルを知ることができてよかった。


”最近、自分の周りにこういう動きができる人っていないよなあ”と思ったら、30年以上のさまざまなことが走馬灯のようにかけめぐって、ちょっぴり泣けてきた。


王子の不二家なき後、なかなかお目にかかれない


一昨年「プレゼンで愛される!」という本を書かせていただいたが、これが書けたのは、間違いなくテレビ局と広告代理店を経験してきたからだ。


”私が愛される”とか”会社が愛される”という話ではなくて、社会人としてできてほしいことしか書いていない。


マスコミ以外の業界の方、この2冊はぜひ読んでみてください。
きっと、仕事への向き合い方、人との付き合い方が変わるはずです。

プレゼンで愛される! ―心を動かす人が当たり前にやっていること/きずな出版
¥1,512
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