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Channel: 【日刊 ノボちゃん】
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海外から食べに来る

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奧にアイスコーヒーまであって700円ぽっきり

 

「フランダースの犬」のように、現地ではまったく有名ではないのに、海外から観光客が押し寄せる場所がある。

 

日本/東京/北区では、それは飛鳥山電停隣接の居酒屋「竹しげ」の油淋鶏(ユーリンチー)だ。

 

最近久しぶりに昼に行って、ママからそんな話を聞いた。

 

やたら中華圏からの客が多く、ママがそのうちの一人に「どうして、うち?」と聞いてみたら、1冊のガイドブックを見せてくれたそうだ。

中国語の東京ガイドブックに紹介されていたらしい。

 

「半日東京」
http://ur0.link/u5BI

 

店でもカラーコピーをとっていて、それを見せてもらった。

本で紹介されているので、皆「油淋鶏」を注文し、写真に撮っていくという。

 

私はそれまでこの店で油淋鶏を食べたことがなかった。
ほかのメニューもボリュームがありすぎるが、そんながっつり系のものを注文したらとてもじゃないが一人では食べられないと考えて自粛してきたのだ。

 

でも、外国からわざわざ食べに来る名物なら地元住民が食べてみないわけにもいかないだろう。

 

さっそく翌日、弁当箱持参で訪れた。

案の定、とんでもないボリュームなので、食べ始める前に弁当箱に半分移す。

 

夜1食分のおかずとなる

(なじみ客のみ許される持ち帰り)

 

食べてみて…確かに名前は油淋鶏でも、私が食べたことがある料理とは違った。

 

本来、油淋鶏はから揚げ状に揚げた鶏肉に、白髪ねぎを散りばめ、甘酢をかけた料理らしい。

 

ところが、竹しげのものは、カツのように薄い肉で、たれはかかっているが、下に敷かれたのは千切りキャベツ。

そして、上にかかっているのは下が見えなくなるほどの白ごまなのだ。


安いむね肉を使うことが多いところ、お高めのもも肉で作るとか。

 

うん、これなら「本場の油淋鶏より軽くておいしい」と中華圏の旅行者が食べに来るのも納得できる。

一般的な油淋鶏とは全く別の料理だもんね。

 

ママは台湾の本だと言っていたが、文字が簡体字なので、これは大陸で出ている本だろう。
ネットで検索しても「百度」(バイドゥ)という中国のサイトでトップ表示されたし。

 

都電の電停脇、本郷通りと明治通りが交わる場所にあるので、立地はすばらしくよいが、日本人でもこの店を知るのは近所の人だけだろう。

 

迷いようのない電停前

 

テレビが取材に来るような店でないことだけは確かだ。
なんとかウォーカーにも出ていない。

 

ところが、外国人には有名な店、有名なメニューがあるということを初めて知った。

 

広島ならこんなものも名物

 

「半日東京」にはほかにどんな店が紹介されているのか、
読んで片っ端から訪ねてみたくなった。

 

 

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ただいま【4086号】

 

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