若手社員の自殺で、労働時間が問題にされている大手広告代理店・電通。
私の第一志望の企業だったのに
ニュースなどで意見を求められ、
「たかが100時間の残業で…」「気合が足らん」
と答えて、
「今は時代が違う」「何言ってんだ」
とたたかれるバブル以前入社の管理職中年と同じ世代なもので、私は似たような感想を持っている。
「これだから昭和入社組は…」と言われたりするが、「24時間戦えますか」で働いてきているんだからしょうがない。
電通は中学時代からの憧れの企業だったので、「100時間程度の残業で入れるものなら、私が代わりに入社したかった」と考えてしまうあたりが、根性論のイケイケの中年世代なのだろう。
四半世紀前はもっと長時間労働も当然だったが
さて、私の会社員生活、楽な仕事もあったが、100時間じゃきかない長時間勤務もやってきた。
それでも、今も生きているし、精神病にもかかってはいない。
そもそも、電通は大企業なのでIDで出社・退社が管理され、労働時間もカウントされているからこそ、裁判でも争えるのだ。
私はこれまで残業代をもらったことがないので、残業代を稼ぐためのいわゆる「生活残業」はしたことがない。
すべての職場が込みコミの月給もしくは年俸で、どれだけ働いても、働かなくても受取額は一緒だった。
そんな企業に勤める人はどうしろというのだろうか?
着る服も自分で調達しなきゃいけないしね
某勤務先は朝の7時半には出社して、タクシーは使えないから毎日終電。
土日はイベント等で遠方に出勤という日々が続き、時間外勤務100時間なんてものではなかったはずだ。
確認しようにもタイムカードがなかったから。
さらに、自営やフリーランスなど、会社勤務でない人のほうが労働時間は長い。
ええ、イー・プレゼンなど労基の調査が入ったら一発でアウトのブラック企業ですとも。
何しろ、就業規則も、タイムカードもないので。
日曜でもこれくらいの数の仕事を次々
でも、例えば、安倍首相や小池都知事の労働時間など誰も計ってないとは思うが、相当な激務だ。
阪神大震災、東日本大震災で、不眠不休で任務にあたられた、自衛隊、警察、消防、医療関係、インフラ関係の方々などは?
漫画家さんなども長時間労働であることは間違いない。
バスの背にワンコちゃんがいるよ
ところで、小説を指導いただいていた櫻井秀勲先生は20代の頃、推理作家の松本清張先生の担当編集者だった。
櫻井先生が作家に転向するとき、清張先生から
「毎日机に15時間向かいなさい」
と言われた話は繰り返し聞かされている。
1日は24時間で15時間机に座ると残りが9時間。
それで睡眠、食事3回、風呂にトイレほかの用事までまかなうのは難しいと、櫻井先生は13時間で勘弁してもらったと言われるのだが…。
他人に命じるだけではなく、清張先生は1年を通じて、15時間以上の執筆を続けていらっしゃったそうだ。
ブラック企業ならぬ、ザ・ブラック作家。
それでも、ご本人も、編集者も誰も文句は言わない。
私には無理だが、実際にそれを続けられた方がいると思うと、人間、毎日15時間くらいは働けるんじゃないかな?
ただし、昭和生まれに限る。
図解 テレビに学ぶ 中学生にもわかるように伝える技術 1,296円 Amazon |
プレゼン・コンシェルジュ天野暢子の辛口web日記は
ただいま【4257号】
新メールマガジン【完全希望制】
「“秒速で直感!”天野暢子のプレゼン通信」
PC http://ur0.work/qnMo
モバイル http://ur0.work/qnMr