6月5日の朝日新聞、夕刊にコロナ禍による大学院生の困窮が特集されていた。
高校生も大学生もさまざまな救済措置があるが、院生だけは除外されていると。
院生なら収支計画を立ててから進学すべし!
現役大学院生の私は「へ?」と思った。
資金含め、2年間の計画を綿密に立てて入学しているので、今のところ特段、生活に困っていない。学費は初年度に全額払ったし、通学定期券も買わず、研究費なども徴収されないので、2020年は支払うものがないのだ。おまけにコロナで学会も出張もない。
今夏、東京で五輪が開催されることは2013年から決定していて、そこで働く覚悟もそれ以前からあったので、今年に照準を合わせて何もかも段取りしてきたのだから。
確かにコロナウイルスという予期せぬ事態が起きて、五輪は延期になった。
けれども、五輪の代わりにコロナ関係の厚遇業務は舞い込むわ、給付金があれこれ出るわで、むしろ臨時収入が発生して、2020年は神様からボーナスをいただいたような気持ちなのだが。
勉強するにも自己資本は必須なんだよ
これ、私が特別にラッキーなわけじゃないよね?
長年、勉強して、計画して、準備してきた結果だから。
そもそも私が大学生の頃と今では大学院生の身分や待遇は全然違う。
困窮と言いながら、スマホやパソコンを持っていない学生なんていないし、餓死した学生も聞かない。
東京藝大の院生なんて、バイトなどしてる様子もなく、しょっちゅう海外に行ったり、贅沢なものを食べたりしている。
朝一番からスタバのなんとかフラッペを飲んだり、3食とも外食だったりして支出は私より確実に多かったはずだ。
特に留学生はそれが顕著だったので、留学してくる院生って恵まれているなあ…と、うらやましかったくらいなのだ。
藝大同研究室の清水さんが昨夜NHKで生グラレコ
あれが、特殊な環境だったとして…
では今、困窮している院生の場合、修士の2年や博士の3年をどうやってしのぐつもりだったのだろうか?
記事によれば月に8万円も奨学金をもらっている院生もいるのに。
大学側や親は「入学さえしてしまえば、お金のことはどうにかなる」とでも言っていたのか?
日本では大学4年の延長で大学院に進むことが一般的だ。
しかし、アメリカでは一度社会に出て学費などを自分で稼いで貯めてから学校に戻ることがほとんどだと聞く。
大学院でなくても大学に進学する際には学費ローンを組むことは珍しくないそうだ。
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学びの本来の趣旨からすると、そういうふうに資金を準備してから進学したほうが健全だと思う。
そして、いつも私が口にする話になるが、中学までに、お金や社会保険の仕組み、各種手続きの方法、簿記の基礎などを教える教科を設ける。本当に簿記だけは知らずして生きてはいけないから。
日本では奨学金返済で自己破産という話をよく聞くが、それは高校までの人生設計が親も子もゆるすぎる結果だろう。
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大学で学ぶにはどれだけのお金がかかって、生活するにはいくらかかる。
そのために何万円の貯金が必要。
奨学金という名のローンを借りるなら、利子はいくらで返済に何年かかるといったことを教えないとダメだ。
今、本当に困窮している院生たちよ、だったら一度学校はやめなさい。
自分で稼いでからまた研究に戻ればいいんだから。
私の親も借金禁止の教育方針だったが、夫も借金が嫌いで貯めてから使う主義であることが私に色濃く影響していると思うなあ。
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