本はそこそこ買うものの、ほとんど読めずに「積ん読」(つんどく)になってしまうことが多い私が取り寄せてすぐに読み始めたのは
藤沢晃治著・文響社
予感的中で、情報を分かりやすく伝える手法が16種類紹介されていた。
まず「分かる」とはどういうことがを考えて、情報を受け取る相手が「分かる」ための伝え方の本だ。
いちいち共感できる内容
その中でも特に共感したのは、
「パソコンのマニュアル本を書く人に必要なものは①パソコンの知識、②初心者の発想」というくだり。(79ページ)
これは核心をついた真実だ。
専門家・上級者は初心者の気持ちがわからない
私もPowerPointの操作本などを何冊も書かせていただいてきたが、私より機能をたくさん知っている人など大勢存在する。
ただ、使い方の本を書く人というのは①と②の両方を持っているわけだ。
私の場合は②初心者の発想が特に強い。
藤沢さんも書いていらっしゃるが、「分かりすぎる人」は”こんなこともわからないの?”という発想しかないので、「分かりすぎていない人」でなければ、初心者向けの本は書けない。
都電の乗客は日々増え続けている
これ、美大の大学院で私は痛いほど実感した。
知らない言葉でプレゼンや議論がじゃんじゃん進む中、ぽかーんとしていた私。
「使い方がわからずに困った」「あの機能を使うにはどうしたらいいんだろう?」という悩みがあって、それをどうにか解決してきたので、ほかの方が同じことで困らないようにしてあげたい…という気持ちで書いてきた。
パソコンの操作なんて、1クリックや、ボタン一つで解決することが大半なので。
ベテランでないと務まらない工事
そんな私が昨年から困ってきたのがオンライン会議システムだ。
新型コロナウイルスがこの地球を襲った、2020年の春から夏にかけては、ほぼZoomに限られてきたので、セミナーや勉強会などは積極的に参加してきた。
「Zoomは誰でもすぐ使える」と言われることも多いが、実際はそんなことはない。
初めての人はログインすらできないなど、簡単ではない操作にお手上げになることも多いのだった。
私が勉強して手にした膨大で整理されていない情報。
これをきちんと構成して1冊の本にしたら助かる人がいると思うんだけどなあ。
そう、クラウドシステムはバージョンアップが激しいのでなかなかマニュアルの書籍化が難しいのだと推察される。
でも、少々の違いはあっても、本(テキスト)を片手に操作方法を習得したい層は結構いるはずなのだ。
私は不器用で、パソコンだけでなく、スキーからダンスからたいがいのことにつまずきまくってきたので、②の初心者の発想だけは誰にも負けません。
Zoomの入門だけでなく、日常生活への応用方法などとともに本が書けたらいいな、と考えています。
これを読んだ方、頭の片隅に置いておいてくださいませ。
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プレゼン・コンシェルジュ天野暢子
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