消えるバレンタイン

バレンタインデー、昨年はギリギリ大丈夫だった。
2月14日は学校も会社も普通通りだったので。

身内ならトップスの生ケーキを買える

今年は、会社は在宅ワーク中心で従業員同士が顔を合わせないということで、”女子社員から男子社員に渡しましょう”という行事は自然消滅したらしい。

学校は近年、女子同士の友チョコが主流だったが、これも素人が素手で作ったものが流通してそこから感染してはいけないということで禁止となったらしい。

もはや、好きな男子に告白だの、社内や取引先とのコミュニケーションだの、そういう意味合いはなくなった。

私は相手が男女問わず、これまで担当くださった編集者さんなどにお歳暮の代わりに、一斗缶に入ったかりんとうを送ってきたのだが、これも誰かしらがオフィスに出ていて受け取ってくださらないといけないことになる。

かさがはってはご迷惑

誰一人出社していないと、受け取りのためだけに出社していただくことになる。

そういう事情もあって「バレンタインは今年で最後に…」と言われる方もあった。

結婚して何年かは（主に夫が）お世話になった方にお歳暮を贈っていたが、礼状を書いたり電話をしたりというのが大変なのだろう。
「今年で最後に…」とお願いされてからは全部やめた。

年賀状も「今年で最後に…」が多い。

売り切れ御免で儲かっているのはミスドだけ（自分消費用）

自分が面倒とか費用がかさむという理由ではないのに、相手のご都合や社会情勢でやめなければいけない行事や風習というのはあるんだわ。

私はいいですよ。
でも、製菓業界、百貨店、レストランなどは痛手なんじゃないかなあ。

ゴディバみたいなチョコ専業の会社はバレンタインなくして、いつ儲けを出せばいいんだろう。

新しい生活様式って感情がそぎ落とされていくものだ。