買い物や銀行ほかの用事を片付けるために最寄り駅にいたら、マガジンラックにあるフリーペーパーが「おひとりさま」特集で驚いた。うん、もうひとりがごく普通になってきたということだね。
カウンターにはひとり客がズラリ
外出の用事の一つに腕時計の電池交換があった。
そこで有楽町駅そばのビックカメラに行った。
最初に預けておけば、すべての用事が終わる頃に立ち寄れば出来上がっているから、電池交換はいつも用事の最初に出している。
時計修理のコーナーは6階の奥の奥にあるのだが、その手前に回転すしチェーン「スシロー」があるのが目に飛び込んできた。
その名も「おひとりさま専用 Walker」よ
テレビなどで見るが、車で乗りつける郊外型の店舗ばかりで、私の生活圏では見たことがなかったスシロー。
しかも、回転すし店やファミレスにはつきものの行列がない。
ランチに行く店は決めていたが、急に心変わりして、初スシローを体験してみることに。
焼肉和民ほかで慣れてきたものの、この店もかなりの部分がオートメーション化されている。
自分でチェックインして番号札を受け取ると、空いた席から呼び出される。
おひとりさまだとかなりの速さで順番が来るのだ。
麺やデザートのラインナップがすごい
注文はタッチパネル。
それが自分の席まで特急レーンというベルトコンベアーで運ばれてくる。
おまけに最後は会計も自動レジだ。
「未来を生きている」感じがするなあ。
カウンター席は1人ずつ透明のアクリル板が立ててあるが、全員がひとり客。
そして女性も多い。
一時期、どういう店ならひとりで行けるか?といった論議がなされたが、ひとり昼食なんて社会人としてできて当たり前だし、特に去年からはコロナ禍だ。
いくら大勢でわいわいしたくとも、孤食の黙食こそが、人としてのマナーなのだから、食事はひとりが基本にして普通のことで間違いない。
スマホから順番待ちを予約することもできる
今年度からダイバーシティとアートのコースで学んでいるが、その講義で「ダイバーシティ(多様性)とは、自分とは違う存在がいることを認めること」という説明に大いに納得した。
ふた昔前までは
「一人なんて、食事相手がいないのねカワイソウ」
という価値観が主流だったが、
去年から一気に
「大人数で話しながら食べるなんて非常識で迷惑な人」
という社会に変わった。
自分の目の前までお皿が誘導される
それぞれ事情が違うのだから
「なんで結婚しないの?」という人には「なんで結婚してるの?」と聞いてみればいい。
「なんで子どもがいないの?」という人には「逆になんで子どもがいるの?」と聞いてみるとよい。
「なんで一人で食事しているの?という人には「なんで大勢で食事しているの?」と言ってやればいいのだ。
政府の人口動態調査を引き合いに出すまでもなく、あと10年で生涯単身世帯が激増する見込みだ。
その時までに、ひとりの行動が基本と心得て、ひとりでの楽しみ方を体得した人が、最後は笑って暮らせるのよー。
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