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渋沢当代の論語「と」算盤

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11月15日は地元の王子法人会の設立70周年記念の講演会へ。

 

磯野家の波平さんより年長だがおじいさんではない

 

新1万円札になる渋沢栄一翁の末裔に当たる当代、渋沢健さんを招いて

渋沢栄一の「論語と算盤」により

〜未来を拓く〜

と題したお話を聞いてきた。

 

この行事は町なかには告知されておらず、クローズドイベントなので、参加できた私は幸運だ。

 

この健氏、栄一の孫の孫にあたり、私の1歳年上。

小学校2年から父の米国駐在に帯同し、米系金融機関でキャリアを積まれてきたそうだ。

 

久しぶりに本格的な式典に参加

 

ご本人も「栄一は子孫には財産は残さなかった」と話されていたが、言葉(書籍)の他に、渋沢スピリットは残されたと感じた。

 

英語はもちろんネイティブレベルだが、日本語も正確だし、何より話の構成がうまい。

MBAも取得された金融マンなので経済知識の裏付けもある。

 

久しぶりにこんな聡明な方のお話を聞いた気がする。

これが渋沢一族の血でないはずがない。

 

大河ドラマ関連のゆるキャラ「しぶさわ君」も登場

 

講演の骨子

(1)みんなの幸福

一人が大富豪になっても、社会が貧困ではその幸福は継続されない。

今はやりのキーワード「SDGs」。

Sの”サステナブル(持続可能な)”という考え方を遥か昔から栄一は見据えていた。

 

終了後、区民ホール最上階からの景色

 

(2)未来を想像する

近代日本の社会と経済は30年周期でアップダウンを繰り返している。

これから右肩上がりも右肩下がりもない。

炭素ゼロ時代にはどんな生活が求められるか想像する力が必要。

 

17時前には富士山に夕日が落ちる

 

(3)「と」が大切

論語(価値)と算盤(利益)が両立するように「」(and)は重要。

これまではMade in Japanでやってきたが、これからはMade with Japan、日本一緒に作る世界戦略が求められる。

 

栄一は生涯に500以上の会社を作ったと言われているが、それも栄一誰かが作ったということらしい。

 

結局、皆の幸せか。

これまでは国民全員の幸せくらいしか想像できなかった私だが、今は地球規模で皆の幸せレベルで考えるようになった。

 

私は健氏の講演スライドにも注目していたが、人口ピラミッドのアニメーションには目を見張った。

人口の変化がじわじわ動いていくのだ。

 

確かに、昭和時代はピラミッド型で、平成はひょうたん型、そして令和時代は逆ピラミッド型になっている。

 

あれを見たら、日本の危機を肌で感じることができる。

ああいうプレゼンをしなくちゃね。

 


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