1月19日、調べたいことがあって、東京藝大のウェブサイトを見たところ、採用情報が目に入った。
2024年1月19日公開の求人
ちょうど、当日、美術学部の事務職員の求人が掲載されたばかり。
気になって詳細を見たところ、月給が20万円ぽっきり。
(賞与、昇給なし)
https://www.geidai.ac.jp/wp-content/uploads/2017/12/koubo_finearts_jimusien_20240119.pdf
勤務日が週5日で、時間は7時間45分。
20万円から税金と社会保険で確実に2万円は天引きされるだろう。
高級スーパーで紙コップのバラ売り、どういう人が買うの?
18万円を20日で割ると、9,000円。
それを7.75時間で割ると1,161円。
東京都の最低時給が1,113円に迫る勢いだ。
藝大の事務職員さんの待遇ははたしてこれでいいのだろうか。
こんな薄給では、花嫁修業の実家暮らしか、ご主人かきちんとした企業にお勤めの妻くらいしか応募できないわ。
英語学習アプリにおける私の空耳が甚だしい
2017年のことにはなるが、学内でダイバーシティ勉強会が開催されて参加してみたら、現役の学生がゼロで、院生もしくは職員さん、つまり大人だけの参加になった。
その際、女性事務職員さんの数人が
「この先が不安で不安で仕方ない」
と口にされていた。
「国立大学の職員と言えば、国家公務員で、親方日の丸なんじゃないですか」
と聞いたのだが、実は有期雇用の非正規職員とのこと。
KISSのオタマトーンなら欲しいかも
その期限が迫っているから焦っているということだった。
その時は月給など聞いていないが、今にして思えば20万円未満だったのだろう。
大学の派遣さんの求人を目にすることも多いが、都内の私立で1,400~1,600円、早稲田大で1,700~1,,800円、東大だと1,700円~という肌感覚だ。
スタッフがそれくらい受け取るということは、大学から派遣会社にはもっと多く支払われている。
六本木の高級スーパーで買った鯛のアラなら一人190円
能力のある人は高時給の組織が採用するので、やはり時給が安い人はそれなりの人ということになる。
職員の月給だけではない、国立大学法人化してから経営がうまくいっていないようで、維持費がかかるから音楽学部のピアノを処分という悲しいニュースまで出ている。
今、経営力に長けた日比野学長が立て直しをされている最中だが、なんとか優れた才能が集まる待遇にしていただきたい。
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