昨年12月、ビジネス書作家の開米瑞浩(かいまい・みずひろ)さんから、近著を献本いただいた。
インプレスより定価,2420円
…のに、さまざまに忙しくやっと拝読する時間が取れた。
新刊は
エンジニアが知っておきたい
思考の整理術
(インプレス刊)
サブタイトルに
複雑な情報を【理解する】【伝える】テクニック
とある。
そう、エンジニアと言ってもさまざまで、図面を引く人もいるだろうし、プログラムを書いている人もいる。
それでも、その人たちは会社員や社会人なので、同僚や部下に何かを指示したり、上司に報告したり、取引先にプレゼンテーションしたりすることは付き物なのだ。
空き地の雑草も四季ごとに生えるものが異なる
その方法が詳しく解説されている。
わざわざ「エンジニアが」と付いているが、文系職でも、学生でも応用できる。
私が気になったのは「第9章 図解するためのビジュアルデザインの基礎知識」だ。
ひと口に情報デザインと言っても、それこそ美大生とエンジニアではアプローチが異なる。
「図解とは絵を描くことではない」とある。
私にとって9章が一番興味深い内容だった
グラフィックレコーディングは簡単な人を描いて解説していく。
顔(=表情)は描く必要があるのか?
これは美大系の人々は耳が痛い。
アイコンの多用は意味があるのか?
これは最近のスタートアップという企業したばかりのIT企業の資料などで非常によく目にする。
こういうものは、理解の促進に役立つ場合もあるが、開米式では「絵は情報整理の邪魔になる」とか。
数か月ぶりに訪れた近所の店の昼どきに偶然、こまざき先生に遭遇した
補足すると、アイコンなどのビジュアルが悪いのではなく、文字情報もなしにアイコンだけ並べておいたのでは伝わるものも伝わらない、ということのようだ。
ここが、デザイナーとエンジニアの思考の違いのようだ。
先生方が「私たちデザイナーは」という大学と「私たち科学者は」という大学の2つの大学院で学んだ私は、その両方のいいとこどりというか、折り合いの付くところを模索したい。
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