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Channel: 【日刊 ノボちゃん】
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家政婦の大野さん

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毎日ではなく、在宅している時にだけ見るNHKの朝ドラ「ブギウギ」。

 

女性・男性両方とも同じ紺色のトイレに初遭遇(渋沢史料館)

流行歌の歌手のスズ子(実際は笠置シヅ子)が夫亡き後、今でいうところのシングルマザーとして生きる姿を描いている。

乳飲み子の時は映画の撮影所や舞台の楽屋に連れて行っていたが、けがをさせたりしたので、知人(実際には淡谷のり子)が家政婦さんを紹介してくれた。

女優・木野花さんが演じる”大野さん”だ。

 

昔のかっぽう着は着物に合わせてVネック

一人娘のことが心配でならないシヅ子だが、息子2人を育て上げた大野さんが「任せてください」と言う。

それで、やんちゃだった娘も大野さんの言うことを聞いておりこうさんになっていくのだ。

この大野さんのかっぽう着姿に泣けてしょうがない。

実は、私と妹二人も大野さんのような方に育てられていたから。

 

おばあちゃんが作る料理はすべてがおいしかった

母は小学校の先生で、なぜか父方、母方の祖父母は市内に住んでいるのに預けることはなく、勤務先の小学校の校門から2軒目のおたくの女性に育児をお願いした。

2時間目と3時間目の間の大休憩には職員室まで私を連れて行って授乳。
そしてまた自宅まで連れて帰るのだ。

大昔の呼び方なら乳母(めのと)、昨今の言い方なら保育ママということになるのだろう。

背中におんぶしていた私が口から泡を吹いていて、発見した人から指摘された時も、慌てず対処したそうだ。

 

漬け物をつけたり、ミシンを踏んだりしていたなあ

幼稚園に上がったくらいから本当のおばあちゃんでないとは理解していたが、乳児の時は、母以上に頼るべき存在だと信じていたと思う。

私が生後数週間で預けられた時は50歳くらい。
木野花さんは現在78歳なので、母娘くらい年齢は違うが、子どもの私にとっては、髪を結って着物にかっぽう着の大野さんが育てのおばあちゃんに見えてしまう。

本当の祖母だったら私もわがままな子に育ったかもしれないが、親族ではないとわかっているからこそ、おばあちゃんにだけは心配をかけないように…とおりこうにしていたと思う。

 

大野さんは子育てアドバイザーの役割も果たしてる

ドラマでは洗濯物の畳み方を教えてもらっていたが、私は靴のちょうちょ結びとか、おにぎりの虫び方、シロツメクサやつくしの見つけたなどを教えてもらった。

さらに、本来保育だけの約束のはずが、汚れものの布おしめの洗濯(byたらいと洗濯板)、給食や弁当がない日のご飯の準備など家事全般をやってもらった。

 

家政婦の志麻さんはコンビニのカット野菜も使っていてびっくり

今ほど保育所は一般的ではなかった時代、私たちのように働く母の下に生まれたお子さんで、こんなふうによその人に育てられた人って多いんじゃないかな。

実の父母や祖父母が3歳まで育てなくても、愛情たっぷりに育つ例はたくさんある。

ああ、あのおばあちゃんに育てられて良かったよー。

 

もっとたくさんの孝行がしたかった。


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