館の外壁は古い木だったが、団地から出た廃材だろうか
ファイナル(最終審査)には進めないものの、ファイナルの選考の前に”入選”が決まっているという不思議な事態。
結局、賞状などはなかった
「入選者も他の候補と交流・コラボレーションのために、ファイナルにぜひお越しください」と連絡があったので、3月16日、JR赤羽駅西口の高台にあるURのまちとくらしのミュージアムに出かけてきた。
コンペは半年前に開館した団地のミュージアムである同館とその周辺を活用した事業の公募だ。
表と裏では全くデザインが違う団地ミュージアム
普通こういう大型コンペはライバル同士で火花が散るものだが、こちらは主催者側も「似たような事業案の方同士でぜひコラボしてください」という声がけもあって、和気あいあいとしていた。
きっちり最優秀賞から各賞すべてが決まったが、それはUR(独立行政法人都市再生機構)からプレス発表があるというので、私からの報告は控えさせていただく。
選考状況は84組の応募があり、ファイナルで5分プレゼンと質疑応答ができるのが9組、私を含む入選が6組だった。
会場も、審査員席、タイムキーパーなどあってきちんとした選考が行われている印象だ。
非常にきちんとしたコンペだった
そして、ファイナルに残ったメンバーはというと、ほとんどが、建築、ランドスケープ(景観)、設計のプロたちだった。
単なるアイデアベースではなく、資金面も含めたビジネスが設計されている。
とてもじゃないが、こりゃ、素人は勝てないわ。
私がスキー場開発のコンサルをやっていた時だったら、同僚らと組んで完成予想図から資金面まできっちり提案できたかもしれないが。
赤羽台団地は国内最大級の団地群
大学院でも、どこそこの町の活性化、街づくりなどの課題には多数取り組んできたが、すべて絵に描いた餅。
実施、実装されることななかったので、かなり絵空事のプランだったと思うが、本コンペはゴーサインをもらえばすぐに会社が動くような提案になっていた。
自分が最優秀賞に選ばれることはない審査会でも、行ってみてよかった。
ランドスケープ系の会社がどういうスライドを作ってくるか、審査員はどういう視点で選んでいるか、各プレゼンターの良いところ、悪いところがオブザーバーの立場で観察できたので。
ミュージアムもあるくらいなので赤羽台は団地の総本山と言ってよい
私の心に残ったのは「人は経験からしか学べない」という、あるプレゼンターの言葉。
そう全ての案が各社が実際にやってきたことを基に練られていた。
思いつきでないから、審査員も真剣に受け止められたようだ。
そして、私の案も、パネル展示され、1分のピッチ(プレゼン)の時間をいただいた。
全員、エントリーはA3で1枚のみ
私の案を激押ししてくだった審査員の方もいらっしゃったそうだ。
ファイナルに残れなかった私でも、他の方との協働で提案を実施する可能性も残っているそうだ。
私の案もホールにパネル展示された
やったー、粘ってみてよかった。
そして、最優秀賞には、ご近所で、2方向からご縁のある会社が選ばれた。
こちらもうれしい。
三菱マークのようなスターハウスは窓が木枠
コンペはまずはエントリー。
そして、どうにかかすったら、そこからどうにかしてチャンスを手繰り寄せていくの。
私は運がいい、強運の持ち主みたいに言われることがあるが、そうではなくて、ダメでもともと挑戦し続けているだけ。
審査員の視点はまたの機会にご紹介したい。
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