3月は卒業ではない別れがあった。
火曜サプライズでフミヤさん等に取材された店
行きつけの店の店主が亡くなられたのだ。
11日に亡くなられ、12日にご家族から連絡を受けた。
通夜や告別式は行わず、店内に棺を置き、皆が都合のよい時間に訪れるスタイルということで、出棺の1時間前の17日お昼頃、お顔を拝見してきた。
行きつけの飲食店の方の葬儀にうかがうのは初めてかもしれない。
番宣で全国放送に相当露出したおとうさん
それほどまでに、現存する店では東京で最も好きな店だったし、足しげく通った店だ。
よく訃報を聞いて「早すぎる(死)」とか、店が廃業して「もっと行っておけばよかった」などと口にする人がいるが、店主80代半ば。
会社員ならとっくに定年だし、後期高齢者だし、入退院もされていたし、早すぎるとは思っていなかった。
店に行っても、毎回「今日が最後かも」「今回が最後かも」と思いつつ、大好きなカニサラダなど賞味してきた。
自分のできる限り最後まで”おとうさん”の腕を楽しんだ。
ボランティアとしか言いようのない激安店だった
その後、調理場に立たれなくなっても、娘さん、お婿さんが担当の日に、面会にも行っていた。
都度、写真もたくさん撮ってきた。
だから、客の立場で思い残すことはまったくないのだ。
葬儀も若い頃からの写真がファイルに入れて置いてあったし、私ほか常連が渡した写真もプリントして飾られていた。
火水木金土日と6日間も棺が置かれていて、弔問の幅も長かったのもありがたい。
病院から帰ってきたおとうさん、おかあさんと私
会館葬でも家族葬でもない、店内葬?
お供えの花もドカーンと並べてあるわけでなし、祭壇もない。
お寺さんや教会など、宗教家が介入しない葬儀に初めて出会ったが、これでいいというか、私もこういうスタイルがいいわ。
昼間の定食営業はこれからも続く(はず)
多くの人が思い思いにお別れができ、王子の町に愛されたおとうさんも笑顔で旅立たれたことと思う。
店は娘さん、奥さんによって、昼間の営業が続きます。
(ほぼ私一人で投稿していた食べログ)
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